資材の管理や調達などを行います。
技術は射出成形機で使用する金型の設計・製造、
品質保証では、出荷前の検査や品質に関する対応を行っています。
営業は業務拡大の要の部署なので、スタッフの増員を検討しています。
単に営業するだけではく、現場の知識がある者を営業担当にするため、
計画的に人材育成を進めなければなりません。」
【写真 技術部門の作業の様子】
業務拡大には、人材育成が不可欠と語る稲葉取締役社長に、
秋田工場の特徴についてお聞きしました。
◇
秋田工場の特徴について、教えて下さい。 ◆ 「まずは社員の人柄の良さを挙げたいと思います。
旧大雄村から通っている人が約半数をしめていますが、
一致団結した時のパワーは素晴らしいです。
私を信じてついてきてもらっていますので、
社長として、社員に信頼してもらうために、
“決してぶれない事”を信条にしています。
また、女性社員がとてもしっかりしています。
新聞でも取り上げていただきましたが、
この度弊社の社員が、
秋田県で初めて技能士1級の資格を取得しました。
射出成形は男性が多い職場と思われがちですが、
女性も活躍しています。
また、弊社では女性の管理職が3名おります。」
社長のポジションはピラミッドの最下部、
社員の下にいると話す、稲葉取締役社長・・・
【写真 稲葉取締役社長が執務を行っている、社員と同じ事務室】
フランクな人柄で、
社員とは日頃から積極的にコミュニケーションを取っています。
入社を検討している人の工場見学も自ら案内係を務め、
会社について熱心に説明しているそうです。
そんな稲葉取締役社長の熱意に、
社員のみなさんも懸命に答えているそうです。
その1つが“技能習得”・・・
多能工を増やしたいとの思いから、
資格取得を積極的に奨励し、資格取得費用の助成や、
資格取得手当である職能給の導入など、金銭的な支援も行っています。
地元新聞でも紹介された、
秋田県初の射出成形技能士1級に合格した小野寺さんは、
製造課第一成形係の班長でもあります。
小野寺さんのニュースは、
女性社員だけでなく、全社員にとって励みになるニュースですよね。
◇
求められる人材について、教えて下さい。 ◆ 「いろいろなことに興味を持っている人、
挑戦する心、チャレンジ精神のある人を求めています。
製造業には“創意工夫”が必要です。
粘り強く、諦めずに仕事に向かうことが出来る人は、
弊社の良いところを伸ばしてくれると思っています。」
工場内を見学した時、
一度に8つの部品を成形する機械を見せていただきました。
8つとも同じ部品なのですが、
金型に番号をつけ、
完成品を金型の番号別に、
わざわざ別のトレーに振り分けていました。
理由を尋ねると、
金型等に不具合があり、特定の部品が不良になった場合でも、
完成品を別々のトレーに振り分けておけば、
不良箇所の部品を納めたトレーだけを確認すれば済むからなんだそうです。
“製造業は創意工夫”という言葉の意味を実感しました・・・
◇
採用試験について、教えて下さい。 ◆ 「採用試験は作文と面接になります。
作文のテーマは毎年変えており、
面接の前に作成してもらいます。
弊社では、応募を希望している方には職場見学をしてもらいます。
保護者の方も一緒に参加していただいて構いません。
職場見学時には、私の思いを伝えるようにしています。
また、応募希望者と事前にお会いし、会話する事で、
より応募希望者の人となりが把握出来ます。」
新卒者採用に関しては、主に高卒者が対象でしたが、
今後は大卒者の受入も検討しているそうです。
◇ 採用後について教えて下さい。
◆ 「新卒者に関しては、各部署を体験した後、
配置を決定します。
部署異動については“適材適所”の考えから、
現在の部署での仕事ぶりを見て、
配置転換していますが、その際、本人の希望も考慮しています。
基本的には秋田工場内での異動となりますが、
福島工場に異動することもあります。
今後は、新工場への異動もあると思います。
社員教育の面では、県や市など社外で行われる研修にも、
積極的に参加してもらっています。」
業務拡大に向けて、着々と準備を進めている、稲葉取締役社長・・・
現在の事業以外にも、アイデアマンの稲葉取締役社長は、
地域貢献という観点から、農業分野への進出も考えているそうです。
少年のように瞳を輝かせながら今後の展望について語る様子を見ると、
いっしょにその夢を叶えたくなる、そんな魅力のある方でした。
稲葉取締役社長といっしょに、
頑張りたいと思う方のご応募をお待ちしております。
では、本日の若手社員をご紹介!
柴田 恭兵 さんです。
柴田さんは横手市(旧 十文字町)のご出身。
製造課第三成形に所属し、プラスチック成形を担当しています。
◇ 入社のきっかけについて、教えて下さい。
◆ 「高校の先生に勧められて工場見学に来た際、
社員の方々の真剣に取り組む姿勢や、
仕事内容に興味がわいたことがきっかけです。」
柴田さんは、小さい頃から建築の仕事がしたいと考え、
横手市内の中高一貫校に進学しました。
中学部から高等部への進学の際に、総合技術科を選択。
2年生になると、
3つの類型(システム工学、情報工学、
環境工学)から1つを選ぶそうですが、
環境工学ではなく、システム工学を選択しました。
その理由は、“車が好きになった”ということだったそうです。
学校で、車の構造等に関する授業を受けた事により、
建築関係よりも自動車関係の仕事への興味が高まったのだそうです。
在学中、自動車の中古部品を取り扱う会社でインターンシップを行ったことも、
自動車への興味を高めた要因の1つかもしれません。
柴田さんの同級生の中には、
課題研究として、エンジンを開発し、エコカーレースに出場した人もおり、
学校全体で自動車に力点を置いているそうです。
卒業後の進路も、自動車関連と決めていた柴田さんですが、
第一希望だった自動車整備の仕事は、求人が限られたことから、
自動車部品の製造を考えるようになりました。
学校の先生にそのことを相談すると、
紹介してくれたのが
「睦合成工業 株式会社 秋田工場」 でした。
試験を受ける前に職場見学を行ったそうですが、
学校とは異なる機械が沢山置いてあり、
とてもおもしろそうだと感じたそうです。
◇
採用試験で覚えていることを教えて下さい。 ◆ 「作文と面接試験を受けました。
面接では部活動のことや応募した動機について聞かれましたが、
うまくいかなかったので、不採用だと困ると思っていました。」
採用試験では手応えを感じることができなかった柴田さん・・・
採用内定を知らされると、ホッとしたそうです。
◇
実際に働いてみて、いかがですか。 ◆ 「入社後2ヶ月間は研修ということで、いろいろな部署を回りました。
自分としては学校で勉強したことを活かせる、
“技術”に興味を持ちました。
研修後は製造課に配置にされ、
製品の不良の見分け方や材料の違いなどを教えてもらいました。
射出成形機を任されたのは、配属後1ヶ月くらいです。
1週間で夜勤と日勤が交代するのですが、
勤務時間が変わった初日は、身体が慣れていないため、
つらいなぁと感じることがあります。
それでも、3日目になると慣れてきます。
機械が正常に動いている時は、
掃除をしたり材料を取りに行ったりと自分から仕事を見つけ、
仕事にリズムをつけるようにしています。」
【写真 仕事中の柴田さん】
入社当初の夜勤は、とにかく眠かったという柴田さん・・・
目を覚ますために目薬を用意するなど工夫していたそうです。
射出成形機のオペレーターは、機械が正常に動いているかを常にチェックし、
不良が見つかったらすぐに対応するのが仕事なので、
機械に問題がないと時間をもてあましてしまうことがあります。
柴田さんは空いた時間を有効に活用し、
自分から仕事を見つけて、積極的に動けているのが素晴らしいですね。
◇
この仕事のやりがいについて、教えて下さい。 ◆ 「新しい製品を担当する際は、
設計図だけではどんな部品か分からないのですが、
部品が仕上がり、どこに使われているかが分かると、
とてもうれしいです。」
自動車関連の部品を多く製造していることから、
自分が生産した部品が使われている自動車を街中で見かけると、
柴田さんは気持ちが弾むといいます。
柴田さんが生産している部品は外装品ではないのですが、
部品が使用されている製品を見るだけで、
喜びを感じるようです。
◇
今後の目標について、教えて下さい。 ◆ 「一人で出来る事を増やして行きたいです。
また、資格取得にも力を入れたいです。」
柴田さんは、高校生の時も様々資格を取得しました。
主な資格としては、機械保全技能士やQC検定、
CADの資格など・・・
機械保全技能士は、
工場などに設置されている機械のメンテナンスを行なう
能力を持つものを認定する国家資格で、
QC検定は、正式には品質管理検定という名称で、
品質管理に関する民間資格です。
在学中、複数の資格を取得したことにより、
柴田さんはジュニアマイスターの称号を取得しています。
ここで豆知識!“ジュニアマイスター顕彰(けんしょう)”制度って、ナニ?
この制度は、
社会が求める専門的な知識・技能・資格を持つ生徒を
輩出することを目的とし、
社会及び大学や企業に向けた工業高校の評価向上や、
生徒の学習意欲の向上を目指して設立されました。
全国の工業系学科・工業高校に在籍する高校生が、
各種の国家資格や検定を取得した場合に、
区分表に定められた点数を与え、その得点の合計数に応じて、
シルバーやゴールドの称号を授与するというもので、
公益社団法人 全国工業高等学校長協会が主催している資格です。
取得資格の状況によっては、
学校長の推薦で個人特別顕彰を受ける事ができるそうで、
個人特別表彰を受けられる生徒は毎年100名ほどであり、
その中でも優秀な者を全国工業高等学校長協会理事長賞として表彰し、
さらにその中の優秀な者は経済産業大臣賞に推薦されています。柴田さんは、在学中から努力家なんですね・・・
努力家の柴田さんはプライベートでも努力家ぶりを発揮中・・・
バスケットボールが趣味の柴田さんは、
現在でも3つのチームに所属し、平日は練習、
休日には試合と充実した毎日を送っています。
そして、前向きな仕事ぶりが認められ、
興味のあった技術課への異動が実現することとなりました。
柴田さん、新しい部署に異動しても、今まで以上に頑張って下さいね。
最後に、柴田さんが働いている部署を見学させていただきました。
こちらが、製造課第三成形の入口です。
中に入ると、射出成形機がずらーっと並んでいます。
こちらが製品の原料です。
インサート成形の自動機です。金属部品の供給を自動で行っています。
金型の保管場所です。たくさんの金型が所狭しと置かれています。
稲葉取締役社長と柴田さんにとても丁寧に、
分かりやすく説明していただきました。ありがとうございました。
恒例の写真撮影は、柴田さんが担当している射出成形機の前でぱちり!
【写真に向かって左側、稲葉義幸 取締役社長、柴田恭兵さん】
この模様は・・・
12月4日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・