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フレッシュワークAKITA ~スタッフブログ~

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Job-Press on Radio< 株式会社 柴田畜産 >

みなさんこんにちは001.gif

フレッシュワークAKITA広報班です。

エフエム秋田で放送中!フレッシュワークAKITA提供
「Job-Press on Radio」
秋田市の太平山にも積雪が!いよいよ冬です!!012.gif

今回の取材先は横手市平鹿町にあります、
「株式会社 柴田畜産」

フレッシュワークAKITA広報班メンバーが、会社を訪問しましたよ・・・

秋田市御所野の「秋田テルサ」から国道13号線を南下、
旧横手市内から国道107号線を経由して平鹿町に向かいます・・・

取材先として指定された住所に、工場らしき建物と店舗が見えますね・・・
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早速、柴田 諭 代表取締役社長 に、いろいろお聴きしましょう!
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 ◇ こちらの会社について教えて下さい!
 
 ◆ 「「株式会社 柴田畜産」は、食肉の卸会社です。
  
     当社では豚肉、鶏肉、牛肉などを総合的に取り扱い、
     基本的には県内外のハムメーカーや食品加工業者に供給しています。」


「株式会社 柴田畜産」は、昭和45年に設立されました。

創業のきっかけは、昭和30年代に先々代が始めた養豚業です。
10頭ほどの豚で始めた養豚業でしたが、
その後、種豚業(豚の繁殖)もはじめて業務を拡大。

業務の拡大が縁で、ハムメーカーから枝肉を出荷して欲しいとの依頼があり、
枝肉を出荷するようになります。

徐々に枝肉の出荷が増えてきた事により、
昭和40年に食肉処理業の許可を取得し、
地元スーパーにテナント(精肉店)として出店。

食肉処理業が軌道に乗ってきた事から、会社を設立することに・・・
「株式会社 柴田畜産」の誕生です。

現在は、養豚業・種豚業は廃業(H12)。

仕入れた枝肉を正肉に処理、加工した上で、
カット肉として得意先である食肉卸やハムメーカー、
食肉加工業者、小売店などに納品しています。

平成24年には平鹿広域屠畜(とちく)場の跡地に工場を新築。
【写真 新工場(会社HPより借用】
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平成26年12月には一般の方向けに、
お肉や惣菜を販売するデリカショップを、工場敷地内に開設しました。

枝肉の仕入れは主に秋田県内から行っているそうで、
秋田県産の肉をセールスポイントに、顧客開拓を行っているそうです。


 027.gif ここで、豆知識!
  食肉に関する専門用語を調べて見ました!

  ○正肉(せいにく・しょうにく)
   骨や余分な脂肪などを取り除いて整形した食用の肉のこと。
   ホルモン類を除く。

   牛肉と豚肉で正肉(しょうにく)というと、
   枝肉を大分割あるいは、
   小分割して骨と余分な脂肪などを外した状態を言います。

   鶏肉の場合(食鶏取引規格)では、
   ムネ肉とモモ肉の骨を外した状態を指し、
   モモ正肉(せいにく)、ムネ正肉(せいにく)という
   使われ方をするそうです。


  ○枝肉(えだにく)
   牛や豚を屠場で屠畜(とちく)して皮を剥ぎ、
   頭部と内臓と肘(ひじ)から下の肢を切り離した状態をいいます。
   通常は左右に半分割されています。



私たち消費者は、“正肉”を部位別に、
料理しやすい状態にした肉がおなじみですが、
“枝肉”の状態の肉を見る機会は少ないかと思います。
※冷蔵庫に吊されている“枝肉”は、なかなかの迫力です!

【写真 冷蔵室に保管されている枝肉】
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近年は“食の安全”や衛生に関して世間の注目度が高い事から、
「株式会社 柴田畜産」でも『安心・安全』に配慮して、
枝肉の加工を行っているそうです。

その一つが、『秋田県版HACCP』の認証取得です。
【写真 会社玄関に掲出されていたHACCPのマーク】
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 027.gif ここで、またまた豆知識!

  HACCP(ハサップ)(Hazard Analysis Critical Control Point)とは、
  食品の衛生管理手法の一つで、危害分析重要管理点方式ともいい、
  1960年代にアメリカの宇宙計画向け食品製造のために考案されたシステムです。

  HACCP(ハサップ)は、
  製造における重要な工程を連続的に監視することによって、
  ひとつひとつの製品の安全性を保証しようとする衛生管理手法です。
  秋田県では秋田県食品自主的衛生管理認証制度により、
  認証制度を実施しています。(H22.7.20開始) ※秋田県HPより抜粋


  秋田県では、業種別に50業務の認証基準を設けています。
 
  〈参考-食肉処理業における認証基準(項目)〉

   1.施設設備の衛生管理
   2.機械器具類の衛生管理
   3.食品頭の衛生的な取扱い
   4.使用水の衛生管理
   5.排水・廃棄物
   6.ねずみ・昆虫
   7.衛生教育
   8.従事者の衛生管理
   9.衛生管理体制



9つの基準ごとに、
その方法や頻度と実施した旨の記録を残すことが定められています。

例えば、「施設設備の衛生管理」では、
「床及び排水溝の清掃は1日に1回以上、
その他の清掃はそれぞれ清掃の頻度の記載があること。」が
定められています。

温度管理にも規定があり、
「株式会社 柴田畜産」の工場内は、
常に一定の温度(18度)に保たれており、食材への配慮がなされています。


ここで、枝肉から精肉への処理・加工の過程について、説明します。

 1.分割(枝肉を三分割する)
   半分割された枝肉をさらに三分割します。
 2.脱骨(骨を切り離す)
   三分割した枝肉から、ナイフを使って骨を外します。
 3.整形(筋や脂身の除去)
   骨から外した肉の筋や脂身などをきれいに取り除きます。
 4.加工(ブロック部分肉)
   整形済みの肉を部位毎に切り分けます。
   ※スライスや挽肉の状態で出荷することもあります。

処理・加工された肉は、包装され、お客様の元に届けられます。


「株式会社 柴田畜産」で取り扱っている肉の9割が、豚肉です。

豚肉の中でも、“大貫(たいかん)”と呼ばれている親豚の取扱量が多いことが、
特徴といえます。

“大貫豚”は肉色が濃い上、肉質が硬いことから、
挽肉やソーセージ・ハムなどの原材料になります。

また、150キログラムから200キログラム程あるので、
脱骨作業はとても体力がいるそうです。

ちなみに、一般的に販売されている豚肉は“肉豚”と呼ばれ、
生後5ヶ月~6ヶ月で出荷されるそうです。
肉質も柔らかく、そのまま調理して食するのに向いています。
   

 ◇ 職場の組織について教えて下さい。
 
 ◆ 「組織は、4つの部門に分かれています。

    総務・経理等を担当する事務部門、
    枝肉処理を担当する原料加工部門、
    仕入部門は枝肉の他、農家から直接買い付けもしています。
    ローストスペアリブなど、調理済み肉は加工部門の担当です。」


食肉卸の会社は、
加工業者、メーカーを通じて仕入れているのが一般的ですが、
「株式会社 柴田畜産」では、
養豚業者から直接仕入れも行っていることから、
流通過程で携わる業者が最小限となるため、
低コストで美味しい肉を提供できるそうです。

仕入部門では、養豚業者から仕入れた豚を、
運搬するためのトラックも所有しているそうです。

では、どんな人材が求められているのでしょうか?


 ◇ 求められる人材について、教えて下さい。

 ◆ 「協調性があるか、同僚と仲良く出来るかを重要視しています。
    職人ではありますが、チームで作業していることから、
    協調性がないとスムーズに作業が進められません。    
   
    手先は器用な方が良いですが、それが一番大切ではありません。
    コツコツと一生懸命作業出来る人が良いですね。」


加工・処理は4人で一頭を担当するのですが、
一頭、一頭の大きさが異なる事から、手作業で行っています。

脱骨作業は、肉と格闘しているといった様相になり、
立ち作業でもあることから、とても体力が必要です。


 ◇ 採用試験について、教えて下さい。

 ◆ 「採用試験は面接のみとなります。
    面接官は私と工場長、採用予定の部署の課長が同席します。
    面接では、応募者の人柄が分かるような質問をしています。

    また、面接時は必ず工場内を見学してもらっています。
    実際の仕事を見てもらった上で、
    働く意思があるかを確認するためです。」


特殊な業務のため、経験者を採用する事はまずないとのことから、
面接時に工場を見学することで、
応募者自身が働けるかどうかを判断してもらうことが大切なんですね。


 ◇ 採用後の研修等について教えて下さい。

 ◆ 「採用後は、仕事の流れを理解してもらうために、
    箱詰め作業から始めてもらいます。

    箱詰め作業から始める理由は、
    肉の部位の名称を覚えてもらいたいからです。

    その後、枝肉の脱骨作業を覚えてもらいますが、
    脱骨作業に移行する時期は、人によって異なります。
    一通りの手順を覚えるまでは、
    先輩社員が付きっきりで指導します。

    骨の構造やナイフの入れ方など、
    一通りの工程を覚えるまでには、半年ほど必要です。

    また、技能習得に時間を要すため、
    本当の意味で“職人”といえるようになるには、
    年単位の時間が必要です。」


作業には体力だけでなく、集中力も必要なようです。


 ◇ 今後の夢について、教えて下さい。

 ◆ 「地元のハムメーカーとタイアップした企画を立ち上げたいと思っています。

    地元で生産された肉を使って、
    地元のハムメーカーがソーセージやハムを作る・・・
    “地元の食品を地元で消費する”ことを目指しています。」


柴田代表取締役と一緒に、
秋田の食材をもっともっと盛り立てて行きたい方のご応募を、
お待ちしております。


では、本日の若手社員をご紹介!
戸澤 正和 さんです。
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戸澤さんは美郷町(旧 六郷町)のご出身。
原料課で脱骨作業を担当しています。

 ◇ 入社のきっかけについて、教えて下さい。

 ◆ 「高校卒業後に就職した会社で人員整理にあい、
    再就職するなら技術が習得できる仕事が良いと考えました。

    業界的に、景気に左右され難い食品関係の仕事を探していたところ、
    こちらの会社の求人をハローワークで見つけ、応募したのがきっかけです。」


戸澤さんは大仙市内の農業高校を卒業後、
大仙市内の企業に就職しましたが、
リーマンショックによる人員整理のため退職。
その後、再就職した企業でも業績不振による人員整理があり、
再び仕事探しをすることとなりました。

再就職にあたって、戸澤さんは“手に職をつける(技能の身につける)”ことを決意。
業種としては、食品関係に絞りました。

戸澤さんが食品関係を選んだのは、
いつの時代にも“食”は求められる分野だからだそうです。

そんな戸澤さんが出会ったのが、「株式会社 柴田畜産」の求人でした。


 ◇ 採用試験で覚えていることを教えて下さい。

 ◆ 「最初に工場内を見学したのですが、
    “この仕事ならやれそうだ”という印象を持ちました。
    前の仕事は、肌の弱い私にとってはかなりきついところがありましたが、
    脱骨作業は、包丁が扱えれば頑張る事が出来ると感じたからです。

    見学中に“この会社で働きたいか”と聞かれ、
    素直に“やりたいです”と答えました。

    その後の面接では、
    前の仕事の事、見学の印象などを聞かれました。

    ここで働きたいと思っていたので、
    自分の考えをしっかり伝えなければと考え、
    懸命に説明しました。」


戸澤さんの熱意が伝わり、見事、採用となりました。


 ◇ 実際に働いてみて、いかがですか。

 ◆ 「入社当初はカット済みの肉を箱詰めする仕事から始めました。
    入社して半年ほど経った時に、脱骨作業への異動を希望し、
    脱骨作業の担当にしてもらいました。
    
    最初に肉を切った感想は、“肉って硬い”と思いました。
    見ていると簡単そうに見えましたが、
    骨からきれいに肉を切り離すのはとても難しく、
    最初の頃は骨に肉が沢山残ってしまいました。

    スピードと仕上がりの両方に満足いくようになるまでには、
    2年くらいかかりました。」


入社当初、体重が105キログラムあったという戸澤さん・・・
脱骨作業は全身を使って作業することから、
低い室温での作業でも、かなり汗をかくそうです。

このままの体型では仕事がし難いと感じた戸澤さんは、
ダイエットを決意!
見事に身体をしぼることに成功しました。

仕事のために、ダイエットするなんて、
戸澤さんの仕事への意欲の高さが分かるエピソードですよね。


 ◇ この仕事のやりがいについて、教えて下さい。

 ◆ 「自分の仕事の出来映えがはっきり分かるため、
    早くきれいに作業できるのととても嬉しいです。
  
    また、作業がうまくなると、
    チームの中でも仕事を任されることが多くなり、
    “頼りにされている”と感じると、もっと頑張ろうと思えます。」


今後はもっと脱骨作業を極めたいという戸澤さんですが、
柴田代表取締役社長は、とても期待しています。

原料課の仕事だけでなく、仕入部門の仕事も覚えて欲しいそうですよ。

期待の戸澤さんは、プライベートでは、DJをやっているそうで、
地元では有名なんですよ・・・

仕事もプライベートも充実した生活を送っている戸澤さん、
これからも頑張って下さいね。


最後に、工場の中を見学させていただきました。


工場へは、帽子と白衣、長靴を着用し、
手洗いと髪の毛や繊維の除去をしっかり行ってから入場します。
※作業する場合は、マスクの着用が必要です。

【写真 工場の入口】
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社員の皆さんは、それぞれの仕事を黙々と行っています。

【写真 工場内の様子】
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工場内ではこれから処理する枝肉がフックに吊り下げられています。

加工・処理は、屠畜場で半分割された枝肉を、
更に三分割するところから始まります。

【写真 半分割された枝肉】
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枝肉から骨をはずす脱骨作業は、
全身を使い、まるでダンスしているようなリズミカルな動きで行います。

【写真 脱骨作業】
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整形されたブロック肉は、金属探知機を通してから梱包されます。

【写真 梱包作業】
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整形作業で除去した脂身(ラード)は、
ラーメンスープの原料として納品されます。

【写真 梱包中の脂身(ラード)】
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敷地内にあるデリカショップです。
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さまざまな形状にスライスされた精肉の他、
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各種お惣菜も販売しています。
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一番人気は“とりの唐揚げ”! 
しっかり下味がついていて、冷めても美味しい唐揚げです。
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柴田 代表取締役社長、戸澤さん、
お忙しい所、ありがとうございました。 

恒例の写真撮影は、デリカショップの前でぱちり!  

【写真に向かって、右側 柴田 諭 代表取締役社長、左側 戸澤 正和さん】
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この模様は・・・

11月27日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・003.gif   

by fresh-akita | 2015-11-25 16:52 | ラジオ番組取材後記
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