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フレッシュワークAKITA ~スタッフブログ~

freshakita.exblog.jp

Job-Press on Radio< 有限会社 アイハラ >

みなさんこんにちは001.gif

フレッシュワークAKITA広報班です。

エフエム秋田で放送中!フレッシュワークAKITA提供
「Job-Press on Radio」
10月もいよいよ終わりますね・・・ 012.gif

今回の取材先は横手市雄物川町にあります、
「有限会社 アイハラ」

フレッシュワークAKITA広報班メンバーが、会社を訪問しましたよ・・・

秋田市御所野の「秋田テルサ」から国道13号線を南下し、
大仙市から国道105号線を経由して、
県道36号「大曲大森羽後線」で旧雄物川町に向かいます・・・

取材先と指定されたのは「高花(たかばな)工場」・・・ 
黄金色に輝く稲穂の間を進んでいくと・・・ 看板を発見!
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暖かいカラーの外壁が印象的な工場ですね・・・
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早速、 相原 伸一 代表取締役 に、いろいろお聴きしましょう!
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 ◇ こちらの会社について教えて下さい!
 
 ◆ 「「有限会社 アイハラ」は、
    電機メーカーのスクリーン印刷、時計のパット、平面印刷、
    LCD(携帯電話の表示窓部分)へのロゴ等の印刷を行っています。

    【写真 携帯用LCDパネルの見本】
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    携帯電話用LCDパネルの印刷は、
    国内生産量の90%を占める工場からの発注で、
    東北では当社しか行っていない分野です。」


「有限会社 アイハラ」は、昭和60年に設立されました。

地元の誘致企業で働いていた相原代表取締役の父親が、
昭和50年代に弱電部品の組立や印刷を行う会社を、
自宅敷地内に立ち上げたことに始まるそうです。

創業当初は、相原代表取締役の母親が代表取締役を務めていたそうですが、
父親は勤めていた会社を退職後、2代目の代表取締役となり、
相原代表取締役は3代目社長となるそうです。

現在は、印刷関連業務のみを行い、
業務は同じ町内の高花工場にて行っています。

主力は、かの有名な『G-SHOCK』関連の業務!

【写真 新聞の一面に掲載された『G-SHOCK』の広告】
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こちらの商品の文字板(もじばん)と時針、分針及び秒針の印刷を行っています。

【写真 印刷前の文字板(右側)とベースの印刷後の文字板(左側)】
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【写真 時計針の見本】
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取引先企業は、ほとんど県外(岩手県や山形県)ということで、
主力製品の『G-SHOCK』の文字板や針は、
山形県にあるカシオの工場に納めています。

『G-SHOCK』といえば、海外でも評価の高い、
日本が誇る時計ブランドです。

その、『G-SHOCK』の“顔”ともいえる、
文字板と針の印刷を、秋田県の工場が手がけているなんて、
すごい事ですよね!!

高級ラインも手がける「有限会社 アイハラ」は、技術力の高さが売り!

印刷技術の高さ(鮮明さと正確さ)から、
同業他社がギブアップした仕事がまわってくるそうで、
父親の代からの取引先に加え、
仕事の依頼は口コミで広がっているそうです。

【写真 有限会社アイハラの手がけた商品(化粧品の容器)】
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【写真 コンビニのマルチコピー機のカバーの印刷】
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【写真 アイドルが使用するヘッドフォンの印刷】
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027.gif ここで豆知識! 
 「有限会社 アイハラ」で取り扱っている、 
 印刷形式について、調べてみました!!

 □スクリーン印刷とは?
   印刷用の版には、凸版、平版、凹版、孔版の4種類の形式があります。
   スクリーン印刷では、孔版を使用します。

   スクリーン版には、ポリエステルなどの繊維で織った紗(スクリーン)を
   使用します。
   このスクリーンを枠に張って固定させ、その上に版膜(レジスト)を作って、
   必要な画線以外の目をふさげばスクリーン版が出来ます。

   そしてスクリーン版の枠内に印刷インキをのせて、
   スキージでインキを摺動すると、
   インキはレジストのない部分のスクリーンを通過して、
   被印刷物に転移します。

   スクリーン印刷は、他の印刷方式では印刷が困難な被印刷物を中心に、
   多くの産業製品に利用されています。
   又、工業製品を中心に年々用途が広がっています。


 □パット印刷とは?
   パッド印刷とは凹版を使用して版上のインキをシリコンパッドに一次転写し、
   被印刷物に二次転写を行なうオフセット印刷の一種です。

   やわらかいパッドが被印刷物になじむ為、
   平面ばかりでなく、曲面、凹凸面にも印刷が可能です。
   ロットに応じて樹脂版と金属版を使いわけます。

   また、インキの乾燥も早いため、
   ウェットオンウェットでの連続印刷(多色印刷・重ね打ち)も可能です。


 □オフセット印刷とは?
   平版(へいはん)印刷のひとつで、
   刷版についたインキを、
   ブランケットと呼ばれる樹脂やゴム製の転写ローラーにいったん移し(Off)、
   そのブランケットを介して印刷用紙に転写(Set)されるといった、
   版と用紙が直接触れない印刷方式から、「オフセット」という名がつきました。

   大量の印刷を短時間で仕上げることが可能で、
   さらに大部数の印刷であればあるほど、単価も低価格になるのが特徴です。


 □ホットスタンプ加工とは?
   金属光沢を装飾する事ができる「箔押し」を呼ばれる印刷技術です。
   様々な素材に装飾可能で、
   通常の印刷では難しい素材(革・PPなど)への印刷が可能です。
   熱処理する事により、素押しの風合いが出せる事も特長の1つになります。



印刷方式にはいろいろな種類があるんですね・・・ 005.gif


 ◇ 現在、力を入れていることは何ですか?

 ◆ 「自動車分野への進出を検討しています。

    鏡面塗装の技術を自動車のサンバイザー用ミラーに使用してもらうよう、
    自動車メーカーへの売り込みを行っています。」


秋田県では自動車産業や航空機産業への進出を後推していることもあり、
「有限会社 アイハラ」でも、県主催の各種勉強会や商談会などにも積極的に参加し、
販路拡大を目指しています。

【写真 売り込み中の鏡面塗装の見本】
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 ◇ 職場の組織について教えて下さい。
 
 ◆ 「組織は、6つの部門に分かれています。
     6つの部門のうち、3つは製造部門です。」


「有限会社 アイハラ」の組織は、
下記のとおり・・・ 専任の営業部門はないそうです。

 ・製造1課(時計の文字板)
 ・製造2課(時計の針)
 ・製造3課(その他の印刷)
 ・総務課(総務・経理等)
 ・技術課(機械等の修理やメンテナンス等)
 ・品質管理(工程管理など)

製造1~3課を担当する社員は、ほとんど女性です。
相原代表取締役曰く、
細やかで正確な作業は男性よりも女性の方が向いている人が多いそうです。


 ◇ 求められる人材について、教えて下さい。

 ◆ 「元気であること、活動的であることが大切ですね。
    作業はリズム感が必要で、
    立位作業のため体力も必要です。

    部活動では運動部に所属していた方の方が、
    リズム感や立位作業に向いているかもしれませんね。」


【写真 印刷作業の様子】
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【写真 検査作業の様子】
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ほとんどの作業は立って行います。
検査作業では目を使いますが、メガネなどできちんと矯正していれば対応可だそうです。


 ◇ 採用試験について、教えて下さい。

 ◆ 「採用試験は面接のみを実施しています。
    質問内容は、今までの経歴などを中心に質問しています。」


 ◇ 採用後の研修等について教えて下さい。

 ◆ 「採用後はすぐに現場に配属し、
    先輩格の社員を1名専任して指導させます。
    実際に仕事をやってみないと、理解が進まないためです。

    また、月1回、全社員で集会をやっています。
    テーマはその都度異なりますが、グループワークなどを通じて、
    社員同士の意思疎通や情報共有などに役立てています。」


新卒者はもちろん、
中途採用者であっても同じ業務を経験している方が採用されることがないため、
実際に仕事をやりながら学んでいただくのが一番の早道なんだそうです。

月1回の集会は、全員が参加して行っているそうで、
会社が力を注いでいる行事なんですね。


世界に誇る製品の一躍を担っている「有限会社 アイハラ」・・・

高い印刷技術を誇る企業の一員としてがんばりたい人の、
ご応募をお待ちしております。040.gif


では、本日の若手職員をご紹介!
藤谷 祐貴 さんです。
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藤谷さんは美郷町(旧 六郷町)のご出身。
技術課に所属しており、主に腕時計部品の生産管理・
品質管理全般を行っています。


 ◇ 入社のきっかけについて、教えて下さい。

 ◆ 「過去に勤務していた自動車関連企業ではない会社で働きたいと考え、
    ハローワークで見つけた求人に応募しました。

    採用面接時に職場見学をさせてもらいましたが、
    従業員がイキイキと働いている姿が印象的で、
    是非、ここで働きたいと思いました。」


藤谷さんは父親の母校である大仙市内の工業高校を卒業後、
県外の会社に就職しました。
就職先は自動車メーカーの新車開発に携わる研究所で、
電気自動車の実験などを行っていたそうです。

長男だったため、ゆくゆくは秋田に戻るつもりだった藤谷さんは、
自動車メーカーの研究所を退職後、秋田に戻ったそうです。

その後、地元に新たな誘致予定の企業があるという話を聞き、
技術を学ぶために誘致予定企業の本社で働くため、再び県外へ・・・

ところがリーマンショックにより誘致の話が白紙になったことから、
再び秋田に戻って就職活動をはじめたそうです。

当初は、過去の職務経験を活かせる、自動車関連の仕事を探していたそうですが、
業界を限定せず、広く就職活動した方が良いと考えて応募したのが、
「有限会社 アイハラ」でした。

小規模ではありますが、イキイキと働く従業員の姿に、
企業の将来性を感じたそうですよ・・・


 ◇ 採用試験で覚えていることを教えて下さい。

 ◆ 「過去のことなのであまり覚えていないのですが・・・
    何をしてきたかを聞かれたと思います。」


採用面接の時の藤谷さんの事を、相原代表取締役に伺ったところ、
「ハキハキしていて、自分と波長が合うと感じた」と話して下さいました。
また、生産管理の経験者というところも、採用のポイントだったそうです。

【写真 取材の様子】
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希望が叶い、晴れて「有限会社 アイハラ」の一員となった藤谷さん・・・


 ◇ 実際に働いてみて、いかがですか。

 ◆ 「半年ほど製造現場を担当しましたが、
    その後、品質管理を担当しています。

    品質管理の他、工程管理も行っていますが、
    顧客とのコミュニケーションをしっかり取る事が重要だと思っています。

    製品の仕上がり具合について、どこまでを不良品とみなすかは、
    客観データによらない部分があるからです。

    顧客とのコミュニケーションをしっかり取る事で、
    安定した品質の製品を納品することが出来ます。

    併せて、顧客が求めている品質を社員にも理解してもらうことで、
    会社に対する信頼性を高めることが出来るわけです。」


藤谷さんは工場長に次ぐポジションを担っており、
会社の信頼性に関わる、とても重要な仕事を行っているんですね。

【写真 仕事中の藤谷さん】
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 ◇ 一日の仕事の流れを教えて下さい。

 ◆ 「ルーティンの仕事はありません。
    納期などを見ながら製造ラインの手伝いをすることもありますし、
    外部の勉強会などに参加する事もあります。

    私の最大の役割は顧客が求めている品質を、
    従業員に共通認識を持たせることが出来るかだと思います。」


藤谷さんによれば、ノークレームが当たり前ということで、
褒められる事が少ないそうです。

そんな毎日の中、無事に納品出来ると、ホッとするそうです。

今後は、自動車産業だけでなく、
新たな分野にもどんどん参入するために、
新製品の開発にも力を入れていきたいそうです。

プライベートではお二人目のお子さんがまもなく誕生と、
子育てにも忙しい藤谷さん・・・

お仕事に、子育てに頑張って下さいね!


最後に、工場の中を見せていただきました・・・

【写真 有限会社アイハラが手がけた商品を紹介するパネル】
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作業現場への入室は、エアシャワーを浴びてから・・・
衣類の繊維が、印刷には大敵なんだそうです・・・

【写真 エアシャワーを浴びる相原代表取締役】
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【写真 製造第1課の作業風景1】
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文字板に印刷する機械です。手前に印刷前の文字板をセットします。
写真の奥の方に、製版(ガラス板)と一次転写用のゴムが見えます。
【写真 製造第1課の作業風景2】
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一次転写されたゴム面を、文字板に押しつけて二次転写しています。

【写真 製造第2課の作業風景】
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針の印刷は、針の大きさに型抜きした土台に印刷前の針を並べ、
文字板と同じ要領で印刷します。

針の大きさはさまざまだそうで、
見学した際はピンセットを使っての作業でした。

1回の印刷が終わる度に、
土台やその周辺を布で拭き取り、
針に余分なインクがつかないようにしています。

根気や細やかな配慮が必要な作業です。

【写真 製造第3課の作業風景】
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化粧品の容器を機械にセットすると、
容器が360度回転し、側面に印字されます。

正確さもさることながら、
リズムカルにスピーディーに作業することが求められています。

皆さん、黙々と作業をこなしていますが、
一長一短には行えない作業ばかりでした・・・



相原代表取締役、藤谷さん、
お忙しい所、ありがとうございました。

恒例の写真撮影は、応接室でぱちり!

【写真に向かって左側、相原 伸一代表取締役、技術課 藤谷 祐貴さん】
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この模様は・・・

10月30日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・003.gif   

by fresh-akita | 2015-10-28 09:00 | ラジオ番組取材後記
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