みなさんこんにちは
フレッシュワークAKITA広報班です。
エフエム秋田で放送中!フレッシュワークAKITA提供
「Job-Press on Radio」
立冬を過ぎ、暦の上でも冬に突入!
今回の取材先は、仙北市角館にあります
「株式会社 八柳」
フレッシュワークAKITA広報班メンバーが、会社を訪問しましたよ・・・
秋田市御所野の「秋田テルサ」からは、
国道13号線、国道46号を経由して1時間弱で仙北市角館町へ・・・
取材先として指定された事務所兼工場に向かうため、
県道250線「日三市角館線」に入ると、看板が見えてきました・・・

建物は角館町の景観にあっていますよね・・・
早速、
八柳 啓次郎 さんに、いろいろお聴きしましょう!
◇
こちらの会社について教えて下さい!
◆ 「
「株式会社八柳」は、
創業明治9年創業の樺細工(桜皮細工)の製造・販売の会社です。
若い方でも使っていただけるストラップやお茶を入れる茶筒など、
多数のアイテムを揃えております。
角館郵便局前の店舗は、
大正浪漫の歴史的雰囲気を評価され、景観賞を頂いております。」
「株式会社八柳」は、
明治9年に初代が骨董品などの行商を行ったことに始まります。
いわゆる『小間物問屋』のような仕事をしていたそうですが、
3代目の八柳啓治氏が下駄に桜皮を貼ったことにより、
『樺細工問屋』としての道を歩み始めます。
現在の代表取締役である八柳良太郎氏は5代目にあたり、
樺細工の製造と卸売・販売を行っています。
製品は角館郵便局前にある直営店での販売の他、
北は青森市、南は福岡市のアンテナショップと
全国に樺細工製品を卸しており、お取引先は3桁にのぼるそうです。
ここで豆知識!
樺細工(かばざいく)は、日本の伝統的な木工工芸品です。
ヤマザクラ類の樹皮を用いて作られ、
代表的な製品として茶筒・茶櫃等のお茶道具類、
文箱、茶だんす、ブローチ、タイピンなどがあります。
使っている材料はオオヤマザクラ及びカスミザクラの樹皮・・・
ヤマザクラの樹皮を使うのにどうして「樺細工」というのでしょうか。
いろいろな説があり、はっきりしたことはわかっていませんが、
古来、山桜を「樺」と言い表していたことに由来しているという説があります。
そのため、『桜皮細工』と書いて、(かばざいく)と読ませることもあります。
近年、桜皮には抗菌活性値があることが測定されました。
※一般財団法人日本食品分析センター調べ
その抗菌性から桜皮製品の茶筒等は、
茶葉の風味を損なわずに保管することが可能なんだそうです。
桜皮は美しさだけでなく、抗菌性という機能性を持った素材なんですね。
びっくりしました!
仙北市のホームページには、3つの工法が紹介されています。
1.型もの
仕込みものともいい、木型に合わせて芯を作り、
その上に樺(桜皮)を貼り付けて筒状のものを作る工法です。
主な製品としては、古くは印籠や胴乱が多く、
現在では、その伝統的な技法を最大限に活かした茶筒が代表的です。
木型に巻く芯の成型とその上に樺(桜皮)を貼り付けるのにはげないように、
膠(にかわ)とコテの熱加減に細かい神経を要する作業です。
【写真 代表的な茶筒】
2.木地もの
下地に木地を使ったもので、箱物が多く作られます。
明治30年代から始まった工法で、
その製品には文庫・硯箱・テーブル等が挙げられます。
【写真 文箱】
3,たたみもの
磨いたヤマザクラの樹皮を数十枚も重ね貼りし、厚くしたものを、
様々な形に彫刻する工法です。
古くは印籠や胴乱の根付、緒締を作る技法でしたが、
最近はブローチ・ペンダント・ループタイ等の装身具を作る技法に応用されています。
よく磨き上げた樹皮を重ねあわせ、その断面の層状になったものをアクセントにして、
本来樺(桜皮)が持つ光沢を極限まで磨くという細かい手仕事です。
《仙北市ホームページより一部抜粋》
材料である樺(桜皮)は、生きている木からはぐそうですが、
木の生命力はたくましく、はがされたところには新しい皮をはるんだそうです。
※1本の木から2回まで木の皮を採取できるんですよ!!
◇
現在、力を入れていることは、何ですか?
◆ 「新製品の開発に力を入れています。
伝統工芸品というと年齢の高い方向けの製品と思われがちですが、
若い方にも気軽に利用してもらえる製品を提供していきたいと考えています。
2012年に発売した『花霞(ハナガスミ)』は、
東京の展示会で知り合ったデザイナーとのコラボ商品です。
野趣あふれる桜皮の風合いに、
日本の四季折々の自然や風土で育まれた伝統色をあしらうことにより生まれた、
従来にはない優美で軽妙なテーブルウェアシリーズです。
また、iPhoneカバーは10代の方からも、大変好評をいただいております。」
『デザインスタジオ モノクロ』とコラボした『花霞(ハナガスミ)』は、
木の優しい風合いと、ワイルドな桜皮に差し色の伝統色が本当にマッチした製品なんです。
【写真 『花霞』のキャニスター ※『デザインスタジオ モノクロ』 ホームページより】
そして、八柳さんが中心となって企画したiPhoneケース・・・
桜皮を桧内川の水面にみたて、名物の鮎をデザインしたiPhoneケースも・・・

鮎はレーザー加工しているため、
下絵があればお好きなデザインに加工することができるそうです。
※オーダーも承っていますよ・・・
◇
職員の職種について、教えて下さい。
◆ 「工場で製品の製造にかかわるスタッフと、
営業スタッフに分かれています。
営業スタッフは、担当地域の取引先への納品や受注受付の他、
デパートなどの物産展等の催事では販売員として、
直接エンドユーザーと接しています。」
従業員は計5名・・・ 全員が男性の少数精鋭部隊なんです!
【写真 樺細工のネックレス】
◇
求められる人材について、教えて下さい。
◆ 「工場のスタッフとしてはCADが使える方が望ましいです。
営業のスタッフは、コミュニケーションがしっかり取れる方、
取引先やエンドユーザーに対して親身に相談し、
自然体で勧められる方が望ましいです。」
伝統工芸のデザインも、パソコンソフトのCADを使うんですね・・・
◇
採用試験について、教えて下さい。
◆ 「書類選考の後、面接を受けて頂きます。
面接は、1次面接で配属予定の担当社員との面接、
2次面接は代表取締役との面接となります。
試用期間終了後、本採用となります。」
伝統を継承しつつ、新製品開発を積極的に行い、
多くの方に気軽に使っていただける製品を作っていきたいと話す八柳さん・・・
同じ志を持つ方の応募をお待ちしております。
ここで、
「株式会社八柳」の直販店舗をご紹介!
JR角館駅から徒歩7分ほど・・・
武家屋敷通りにほど近い場所に直販店舗があります・・・
こちらは景観賞を受賞した建物だそうで、内蔵(うちぐら)もある、とても立派な建物です。
現在は、八柳代表取締役の息子さんである浩太郎さんが住んでいらっしゃいます。

不定期で建物内を公開しているので、見学を希望される方は問い合わせて下さいね。
店内には、
「株式会社八柳」の製品が所狭しと並べられています・・・

今の事業のきっかけになった、樺細工の下駄も販売しております・・・

反射して見えにくいですが、角館町指定文化財の樺細工の置物「牛」です。
あまりに精巧な作りにびっくりしていると、
浩太郎さんのご厚意で、桜皮の加工体験をさせていただけることに・・・
桜の皮を包丁の刃のような道具で削るんですが、
かなり力が必要な作業なんです・・・
※力を入れても桜皮が丈夫なので、穴があくことはないそうです・・・

削る課程で、桜皮の色がだんだん濃くなり、光沢も出てきました。
工場では機械で削っているそうですが、
一つの製品を作るには本当に多くの時間と多くの人の手が必要なんだと、
改めて考えさせられました。
伝統を後世に伝えるため、
新しい製品に果敢にチャレンジしている
「株式会社八柳」
角館で伝統工芸の担い手となりたい方の応募を、
お待ちしております。
では、本日の若手職員をご紹介!
営業 黒澤 淳さんです。
入社2年目の黒澤さんは、地元仙北市角館町のご出身。
◇
入社のきっかけについて、教えて下さい。
◆ 「地元の高校卒業後、秋田大学の鉱山資源学部に進学しました。
卒業後の進路は、専攻に関係なく、地元で働ける企業を探していましたが、
学部の先輩の誘いもあり、茨城県でシステムエンジニアとして働くこととなりました。
インフラ設備のシステム設計の仕事をしていましたが、
いずれは地元に戻りたいと思い、東日本大震災をきっかけに、
会社を退職し、地元に戻ってきました。
自分が担当してきた仕事は、かなり専門的な分野であったことから、
システムエンジニアでの転職にこだわらず、
地元で働ける職場を探していたところ、当社の求人に出会いました。
樺細工は昔から身近な存在であったこと、
営業の経験はありませんが、人と話すことが嫌いではなかったことから、
応募してみました。」
地元に戻るため、前職にこだわらずに就職活動をしたという黒澤さん・・・
自分の性格をしっかり分析した上で職種を選定しているところはさすがです!
◇
採用面接で覚えていることを、教えて下さい。
◆ 「前の仕事の内容について聞かれました。
印象的だったのは、失敗した時の挽回方法という質問ですね。
とにかく、しゃべれるだけしゃべったという印象です。」
面接ではコミュニケーション能力が高いことをしっかりPRし、
営業職の素養をしっかりアピールし、見事採用となりました。
【写真 取材の様子】
◇
働いてみて、いかがですか?
◆ 「営業というと“飛び込み”というイメージだったので、
新規の顧客開拓のための営業活動については、想像どおりでした。
むしろ、思ったよりも外回りが少ないかなと思います。
私は仙北市や秋田市が担当地域なので、
顧客への製品の出荷作業や納品は毎日行っています。
午前中に梱包作業を行い、
午後から配達に出掛けています。
配達時はただ製品を納めるだけなく、
販売している方から、さまざまな情報を収集し、
新製品開発のヒントなどを得ています。」
◇
仕事で大変な事、またやりがいについて教えて下さい。
◆ 「新製品のアイディアがなかなか出せていないのが、
大変なことですね。
特に若い方向けに多様な製品を展開したいと思っているので、
もっとがんばりたいです。
嬉しかった事は、県外のデパートで行われた催事で、
自社の製品を1週間販売したのですが、
初日にご購入いただいたお客様が、
期間中、再度来場し、ご購入下さったことがありました。
普段、なかなかエンドユーザーとお話する機会がないので、
本当に良い経験となりました。」
【写真 樺細工のコンセントプレートと壁掛け時計】
念願の地元での就職で、実家に戻った黒澤さん・・・
休日は、兼業農家である父親の仕事を手伝っているそうです。
黒澤さんは、県外から地元に戻る場合、
給料面にはある程度の割り切りが必要で、
職種や働く場所など、絶対に妥協できない条件を決めることが大切である。
また、自己分析をしっかり行い、
ぶれずに就職活動を続ければ、必ず転職出来ると話してくれました。
黒澤さん、これからも、どんどん新しい樺細工製品を生み出し、
地元に貢献して下さいね!
恒例の記念撮影は、お勧めの製品を手に社員全員でぱちり!
【写真に向かって、前列左側から、八柳 啓次郎さん、高野 州平さん、
後列左側から、藤澤 雄馬さん、黒澤淳さん、梶山亮さん】
この模様は・・・
11月14日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・