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フレッシュワークAKITA ~スタッフブログ~

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Job-Press on Radio < 戸田精工株式会社 >

みなさんこんにちは001.gif

フレッシュワークAKITA広報班です。

エフエム秋田で放送中!フレッシュワークAKITA提供
「Job-Press on Radio」
年末から毎日雪かきに追われていませんか?今年も、よろしくお願いします。012.gif

今回の取材先は、大館市南神明町にあります
「戸田精工
株式会社」


フレッシュワークAKITA広報班メンバーが、会社を訪問しましたよ・・・

地図を確認すると、会社はJR花輪線東大館駅の裏手・・・

近くには、大館市の産土神である大館神明社があり、
住所の南神明町は、大館神明社に由来しているようです・・・

住宅地の中を進んで行くと・・・ 建物が見えてきましたよ・・・
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さっそく、 戸田 直人 代表取締役社長にお話を伺いましょう~!
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 「「戸田精工株式会社」は、
  昭和50年「戸田鉄工株式会社」の金型部門として創業し、
  平成元年に分社化しました。

  プラスチック用や電子部品用の金型や各種治工具、
  自動機省力機器等FA機器の設計、製作を行っている会社です。」
  (戸田 代表取締役社長)

「戸田精工株式会社」と「戸田鉄工株式会社」は、系列会社なんですね・・・045.gif

027.gif ここで、会社の沿革についてご紹介!

  昭和22年4月 創業者故戸田冨蔵氏(戸田 代表取締役社長の祖父)が
  林業機械の製作・修理を主体に、合資会社戸田鉄工所を創業しました。
 
  昭和22年当時は、トラックが普及していなかったことから、
  切り出した材木は森林鉄道や索道(貨物用ロープウェイ)などで
  運搬していたそうです。

  創業者の戸田冨蔵氏は、営林署関係の仕事をメインに行っており、
  伐採した木材を搬出するための機械や道具を作っていたんだそうです。

  同和鉱業株式会社の仕事も請け負うようになった、昭和42年頃・・・
  中学を卒業した地方の生徒が『金の卵』と呼ばれ、
  首都圏や中京圏などに集団就職していた時期です。

  二代目にあたる戸田範一氏(現会長)が学校の教諭に、
  生徒たちの就職先を訪ねたところ、金型工場に就職する生徒が多いことを知ります。

  当時、秋田県には金型を扱う工場がなかったため、
  東京に視察にでかけた戸田範一氏は、
  金型の将来性を見抜き、「大館の子供達を東京に出さずに済む」と考え、
  新規事業として金型製造を行うことを決意・・・

  6名の従業員を東京の会社に修行に行かせ、
  昭和50年に戸田鉄工金型事業部を立ち上げました。

  これが、戸田精工株式会社の始まりです。

  平成元年には戸田鉄工株式会社から分離独立し、「戸田精工株式会社」が誕生!!

 「当初は、プラスチック用の金型製造がメインで、
  カセットデッキのリモコンやブラウン管の部品(フライバック)、
  トラックのエンジン部品(ディストリビューター)の金型を製造していました。
  
  現在では、金型部品の製造は全体の10%ほどになり、
  主力は治工具と呼ばれる特殊な専用工具の製造です。」(戸田 代表取締役社長)

治工具とは、生産技術分野で生産性をアップするために使用する道具のこと!

  「秋田市内の美容室から、
   髪をカットする際に使用するレザー(かみそり)の試作品の注文を
   受けたこともあります。」 (戸田 代表取締役社長)

なるほど・・・ 美容師さんにとっては、レザーも治工具なんですね?

【写真 美容院から注文を受けたレザー(かみそり)】
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治工具といえば、多品種小ロット(種類は多いが、生産数が少ない)!
基本は、オーダーメイドです。

 「消耗が激しい治工具については、繰り返し製造しますが、
  ほとんどが少量で、一度のみという製品も多いですね。」(戸田 代表取締役社長)

生産数は少ないものの、生産技術分野の生産性を左右するため、
顧客からは、難しい注文が多くなるようです。

 「社員には、『納期と品質』で勝負している会社であることを、常々話しています。
  
  飲食店を例に説明することが多いのですが、
  安さを全面に出しているファーストフードがもてはやされる一方、
  値段はけっして安いとはいえない、高級料理屋が繁盛している現状もある・・・

  高い料金を払っても利用したいという気持ちを持ってもらえるか、
  付加価値の高い製品を作れるかがポイントです。」(戸田 代表取締役社長)

他社がやりたがらない難しい仕事を請け負うことは、
社員の技術力の向上にも、一役買っているそうです。

【写真 金属ブロックから削り出しだけで仕上た作品 高い技術力がうかがえます・・・】
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「戸田精工株式会社」では、顧客の求めに応じて、新たな機械を作ることもあります。

 「地元のスーパーである株式会社伊徳さんからの依頼で、
  きりたんぽ自動機を製作しました。

  1号機は、つぶした米飯を自動機に充填し、金属の串に巻きつけ、
  焼き目をつけて串からはずすまでの一連の作業を自動で行います。
  使用済みの金属の串の洗浄も、自動で行います。

  1号機を改良した2号機では、炊き立ての米飯を充填すると、
  米飯をつぶす作業から自動機が行っています。

  焼き目をつける時に、串の回転速度を不定にすることで、
  焼き目を不ぞろいにし、手作り風にしています。」(戸田 代表取締役社長)

きりたんぽ自動機が稼動している様子を、
ビデオで見せていただきましたが、なかなかの迫力!
家庭で作るととても手間のかかるきりたんぽが、
見る見るうちに焼きあがっていきます。

【写真 きりたんぽ自動機(戸田精工ホームページより)】
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会社を訪問したのは11月・・・  まさに、新米のきりたんぽがおいしい時期!

この季節は土日に『なべっこ』を行う方も多く、
スーパーでは、きりたんぽとせりが品薄になるという現象も・・・

おいしいきりたんぽが食べられるのは、「戸田精工株式会社」の技術力のおかげ?
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このあと、しばらくの間『きりたんぽ談義』に花が咲いてしまいました。
大館のNPO法人が作成したきりたんぽの冊子をみながら、
理想的な大きさと米飯のつぶし具合について、とても盛り上がりましたよ!!037.gif

さて、脱線はこれくらいで、仕事に戻ります!027.gif
戸田 代表取締役社長に、業界の現状について伺いました。

 「とても大変な時期を迎えています。
  多くの仕事が海外にシフトしている状況の中で、
  国内でがんばっていくにはどうしたらよいか?

  大手に並ぶことはできませんが、
  いかに流れに遅れずについていけるかを、常に考えています。

  そのためには、業績が良い時期でも現状に満足せずに体力を蓄え、
  下り坂を乗り切ることが大切だと思います。

  担当の仕事がない場合は、他の部署のサポートを行うなど
  社員一丸となってがんばっています。」(戸田 代表取締役社長)

昇りのエスカレーターに乗った時でも駆け上がる習慣で体力を蓄え、
エスカレーターが下りになってしまっても、駆け上がれるようにしておく・・・

ものづくりの未来を担うであろう新入社員に、求められているものは?
 
 「ガッツがある人ですね。
  学生から社会人になると、思い通りにいかないことが多いもの・・・

  すぐにくじけたり、くさったりするのではなく、『なにくそ!がんばるぞ!』と
  言える人が望ましいですね。」(戸田 代表取締役社長)

前述のとおり、他社が引き受けない仕事を受注している「戸田精工株式会社」なので、
社員の皆さんも試行錯誤しながらの作業となります。

難しい注文だからと諦めてしまえば、技術力の向上はもちろん、
会社としての信用も失くしてしまいます。

厳しい状況を乗り切るためにも、『ガッツ』が必要なんです!

技術力を磨くことを求められる環境の中で、
社員の皆さんは新たな製品開発にも、力を入れています。

毎年、大館市で開催される「大館圏域産業祭」の商工展に製品を出品し、
沢山の賞をいただいているそうですよ!

【写真 昨年度(第14回大館圏域産業祭商工展)に出品した『キリタンポグリル』!
かづの商工会長賞を受賞しました!嶋森 工場長のアイディア!】
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【写真 今年度(第15回大館圏域産業祭商工展)、
大館市長賞を受賞した『キリタンポカップ製造機』と制作者の嶋森 工場長】
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丸めた米飯を製造機に入れて、カップ型に成形・・・、コンロで加熱し焼き目を付けると・・・
【写真 焼きあがったキリタンポカップとアレンジ例】
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写真では、きんぴらごぼうやドライカレーなどを入れていますが、
焼肉なども合いそうですよね~!!!

工業系の勉強をしてきた方が多く採用されていますが、
学校で学んだ知識と社会人として仕事するための知識には、大きな差があります。

工業系以外の勉強をした方にも、チャンスはあるとの事!

面接では、どんなところを見ていますか?
 
 「コミュニケーションがしっかり取れるかというところですか・・・

  想定される質問への返答は、しっかり練習してきていますので、
  あまり参考になりません。
  あえて、想定していないと思われる質問をしています。」(戸田 代表取締役社長)

社員同士がとても仲が良いという「戸田精工株式会社」

新年会や花見など親睦会主催のイベントが定期的に行われ、
業績が悪化した時でも、実施していたそうです。

レクリエーションでは、普段の仕事では見えない顔が見えると話す、
戸田 代表取締役社長・・・

年代を超えて楽しく過ごす時間が、
社員の連帯感を高め、苦しい時期を共に乗り切る力になったのでは?

それでは、工場内を見学させていただきましょう!

玄関には、歴代の製品見本が並べられています・・・

創業当初、手掛けていた金型で製造された製品がこちら!
オーディオのリモコン(完成品)
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ブラウン管のフライバック(プラスチック成形済み)
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トラックのエンジン部品ディストリビューター(プラスチック成形済み)
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こちらは、なんでしょう???
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秋田杉の板に『認定証』と文字が焼き付けられています。

これは、毎年9月下旬に開催されている
「北緯40度秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソン」の完走者が
手にする「完走認定証」ではないですか!!!

仙北市角館から北秋田市鷹巣までの100キロを、
13時間以内に完走した人だけがもらえる物ですが、
秋田杉に焼き目をつける金型を製作したのが、「戸田精工株式会社」

ウルトラマラソンファンには有名なこの大会、今年で22回を数えましたが、
地元企業がこんな形で、支えていたのですね・・・005.gif

いざ、工場の中へ・・・
こちらでは、研削作業を行っています・・・
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位置を調整しながらの作業・・・
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こちらは、金属の切削作業を行うマシニングセンターが立ち並ぶ製造課
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027.gif ここで、マシニングセンターについて、解説!
 金属を中心とした材料を削り、必要な形に仕上げるための自動機械!
 面を削って材料を形作るフライス盤、穴を開けるボール盤、正確な穴を仕上げる中ぐり盤の
 機能を兼ね備えています。
 異種の加工を1台で行うことができ、パソコンにプログラムを入力することで操作できます。

名前を聞くと、部署名みたいに感じますが、機械の名称ですよ!

マシニングセンターに近づいてみました・・・ 右側に制御盤が見えます・・・
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マシニングセンターの工具・・・ かなりの種類です・・・ 帽子ではありません・・・
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工具は自動で交換されるそうで、内部にもたくさんの工具がセットされています・・・
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マシニングセンターが稼動しているところです・・・
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手動の機械もがんばっていますよ!
※背中で登場の社員さんは、
 東京に金型の修行にいった、創業当初から働いている方です・・・
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旋盤を操作している社員さん・・・ 高校時代、旋盤の大会で優勝した方なんです!
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こちらは、ワイヤ放電加工の様子・・・
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027.gif ワイヤ放電加工について解説!
 ワイヤ放電加工とは、真鍮(しんちゅう)の細いワイヤを上下のガイドで保持し、
 一定の速度で上から下に送ります。
 ワイヤを電極とし、工作物を水や油に浸すことで、
 ワイヤと工作物間に放電現象を発生させ、高精度・微細加工を可能にするもの!
 削るのではなく、溶かして加工します!

こちらは、形彫り放電加工の様子・・・
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027.gif 形彫り放電加工についても解説!
 形彫り放電加工とは、加工したい形状の電極(黒鉛-グラファイト)をつくり、
 それを工作物に近づけて放電させながら、その電極と同じ形状のものを作り出す方法!
 時間がかかり、費用もそれなりにかかる加工法だそうです・・・

工作機械の多くは自動化されていますが、
検査や・・・
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最終仕上げは・・・ 
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やっぱり、人の手が大活躍!!

精密加工の世界を堪能したところで、本日の先輩社員をご紹介!
第一製造課 山内 正樹  さんです。
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山内さんは入社7年目!
第一製造課で、マシニングセンター・オペレーターとして勤務しています。

地元、大館市出身の山内さんですが、小さい頃から機械が好きだったそうです。

 「実家は農業を営んでいるのですが、
  小さい頃から父親の手伝いをしていたので、農業機械がとても身近な存在でした。

  高校卒業後は、長男として地元に就職したいと考えていたため、
  好きな機械を勉強できることもあり、工業高校の機械科に進学しました。」
  (山内 さん)

入社のきっかけは、学校の先生からの紹介だと話す山内さん・・・
会社を見学した際には、学校で学んだことが活かせそうだと感じたそうです。

採用面接では、どんなことを聞かれましたか?

 「将来、どんなことをやりたいかと聞かれ、『家を建てたい』と答えました。
  残念ながら、まだその夢は実現していません(笑)」(山内 さん)

入社後は、研修で様々な部署を体験した後、
第一製造課に配属! マシニングセンター・オペレーターとなりました。

【写真 仕事中の山内さん】
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社内のイベントの際には、若手の盛り上げ役としても活躍しているそうですが、
仕事はいかがですか?

 「慣れるまではパソコンの操作(プログラミング)が難しかったですね。
  オーダーメイドの製品なので、その都度加工するものが違います。
  毎回、製品が完成すると、『よかったなぁ』と感じます。」(山内 さん)

何を頼まれても、何でも引き受けられるようになりたいと話す山内さんですが、
現在、資格取得(機械加工の技能検定)に向けて、がんばっているそうです。

家庭では2児の父親として・・・ 職場では若手のホープとして・・・
山内さんの活躍に期待していますよ!

恒例の記念写真は、山内さんの担当するマシニングセンターの前で!
【写真に向かって、右側から 戸田直人代表取締役社長、第一製造課 山内正樹 さん】
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この模様は・・・

1月11日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・003.gif   

※今回の取材にあたり、取締役工場長 嶋森幸栄様に大変お世話になりました。
  ありがとうございました。

【お知らせ】
 秋田県地域産業振興課が制作している「あきたmono作りTOWN」に、
 戸田鉄工株式会社が紹介されています。
 企業の紹介映像では、戸田精工株式会社の様子も収録されています。
 編集後記と併せて、ご覧下さい! コチラをクリック!
by fresh-akita | 2013-01-09 09:00 | ラジオ番組取材後記
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