みなさんこんにちは
フレッシュワークAKITA広報班です。
エフエム秋田で放送中!フレッシュワークAKITA提供
「Job-Press on Radio」
気温が不安定ですが、体調崩してないですか?
今回の取材先は、能代市字悪戸にあります
「菱秋木材
株式会社」!
フレッシュワークAKITA広報班のメンバー2名が、
訪問してきました!
秋田自動車道を能代東ICで降り、「能代工業団地」方面へ
JR奥羽本線の線路に沿うように進んでいくと・・・
このような文字が・・・
えーっ!!「ちからもち?」
何とこちらが、
「菱秋木材株式会社」です!
詳しいことを、
秋元 秀樹 代表取締役にお聞きしましょう!
「菱秋木材株式会社」って、どんな会社なんですか?
「
「菱秋木材株式会社」は、昭和21年5月1日に創業しました。
当初は、天然秋田杉の製材を行ってきましたが、 時代の流れと共に業務内容が変わり、
平成3年からは集成材の製造を行っています。」
ここで豆知識!
『集成材』とは、断面寸法の小さい板材を接着剤で貼り合わせ、
再構成して作られる木質材料です。構造用(主に建材として建物などに使われる)と
造作用(テーブルの天板などの家具素材などに使われる)があります。
構造用の集成材は、強度や耐水性について厳格な規定、
検査基準のもとで品質管理されるそうで、
「菱秋木材株式会社」では、
JASでおなじみの日本農林規格の認定工場になっているそうです!
写真の木材に貼付されているシールは、JAS認定工場の製品という証・・・
「強度等級」なるものが記載されていますが、
構造用集成材の強度性能は、曲げヤング係数(たわみにくさの指標:記号E)と
曲げ強さ(破壊時の最大曲げ応力:記号F)の組合せで、
「E○○-F○○」というように表示されるそうですよ!
この数値は、原材料である木の種類によって決められているそうです。
ちなみに・・・
「菱秋木材株式会社」で使用しているのは、
ホワイトウッドやレッドウッドと呼ばれる「マツ科」の木だそうですよ!
【写真向かって左側がレッドウッド、右側がホワイトウッド】
続いての質問・・・
社名の由来について教えて下さい!
「菱秋(ひしあき)は、もともと屋号なんです。
材木屋は屋号を持っていて、その屋号を社名にしました。」(秋元 代表取締役)
某自動車メーカーとは、関係ないそーです!
「菱秋木材株式会社」で製造された集成材は
どんなところで使われていますか?
「大手の住宅メーカーに納品し、住宅構造用部材として使用されています。
秋田県内で消費されているのは概ね2%程度で、
東日本と東海・北陸地方まで納品しています。」(秋元 代表取締役)
なるほど~、秋田県内よりも県外、それも東日本の広い範囲に納品されているんですね!
そのため、
「菱秋木材株式会社」では、
茨城県常総市(旧水海道市)に関東営業所を設置して対応しているんです。
そうそう、建物に書かれていた『ちからもち』って何のことですか?
「『ちからもち』は、弊社で製造している集成材のニックネームです。
会長と私がつけました。」(秋元 代表取締役)
「菱秋木材株式会社」の集成材は、
住宅構造用部材として使用されているため、
『ちからもち』って名前を聞くと、安心して住むことができますよね~
ナイスネーミングです。
産業界は20年を周期に、従来重用されてきたものが廃れていくそうです。
そのため、秋元代表取締役は先を見据え、新たな事業を常に考えているそうです。
そんな、秋元代表取締役が求める人材とはどんな方でしょうか?
「専門的な勉強をしてきた方でも、入社してすぐに仕事をばりばりこなすことは
出来ません。先輩に教わりながら仕事を覚えていくわけです。
そのため、出来るようになるまでがんばれる負けない人、挑戦し続ける前向きな人を
希望しています。
私は、学歴はあまり関係ないと思っています。
高学歴でも要領が悪く、ヤル気がない人は仕事ができません。」(秋元 代表取締役)
秋元代表取締役が社是と考えている言葉は、
『働かざる者
食うべからず』
一生懸命がんばる人を求めているんですね~。
採用面接ではどういう所を見ていますか?
「家族ときちんとコミュニケーションがとれているかを見ています。
応募者の中には家族のことをよく知らない方がいます。
これは、家族間のコミュニケーションがとれていない証拠です。
家族間でコミュニケーションがとれていない方は、
会社の中のコミュニケーションもしっかりとれないと考えているからです。
また、体育会系部活動の経験がある方は、
縦のつながりや横のつながりを体得しているとともに、体力面で安心できますね。
検査や確認作業があるので、
矯正しても極端に視力の低い方はこの仕事には向いていません。」(秋元 代表取締役)
秋元代表取締役のお眼鏡にかない、
がんばっている従業員の方が働いている様子を是非みたい!ということで、
工場内を案内していただきました!
実は・・・
集成材の生産ラインは各社が検討に検討を重ねて工夫をしている物で、
同業者はもちろん、関係業者にも見学させない秘中の秘なんです・・・
そのため、写真撮影はごく一部のみ、お願いして撮影させていただきました!
簡単に集成材の製造過程を説明いたします。
①乾燥
ひき板と呼ばれる20mm~50mmの厚さの板を乾燥させ、一定の水分量にします。
②寸法調整と品等区分
乾燥したひき板を、機械を使って寸法を整えます。
この後、節や目切れなどの欠点や、
曲げたときのたわみ量の大小を表す曲げヤング率により、
ひき板の品等区分を行います。
集成材の表面に使って良いひき板の基準もあるそうで、
確認作業はとても神経をつかうんですよね~!
【写真 ひき板を確認しているところです・・・】
③接着剤塗布
ひき板材面に接着剤を塗布します。
④圧締養生
接着剤を塗ったひき板を積み重ね、圧力を加え、所定の時間保持します。
⑤仕上げ
機械を使って表面仕上げをした後、防湿や表面保護をかねて包装します。
【写真 梱包前の最終確認作業・・・】
【写真 梱包前の完成品・・・ とーってもきれいです!】
従業員の皆さんはとてもキビキビと働いていらっしゃいました・・・
見学していても、とても気持ちがよくなります!
工場内には地球に優しい配慮も・・・ 電気フォークリフトを導入しています。
工場見学の後は、先輩社員インタビュー~
本日は、お二人の方にお話を伺いました!
まずお一人目は、
秋元 秀太郎 専務取締役です。
秋元専務取締役は入社12年目・・・
お名前からお分かりと思いますが、
秋元代表取締役のご子息、未来の三代目社長です。
ここからは、Q&A方式でお伝えいたします。
Q 担当のお仕事について、教えて下さい。
A 工場長との打ち合わせに始まり、社内のあらゆる事について対応しています。
営業や仕入れ、工場内の工程(オペレーション)組立についても担当しています。
「何でも担当」でしょうか(笑)
Q 入社の経緯について、教えて下さい。
A 小さい頃から祖父や父の背中を見て育ち、
大きくなったら父のようになりたいとの想いがありました。
大学を卒業する時に進路について相談した時、
「一から菱秋で勉強しなさい」と言われ、入社を決意しました。
秋元専務取締役は、中学を卒業すると親元を離れ、
大好きなスポーツに専念してきました。
(県大会・東北大会での優勝経験の他、
全国大会、国体にも多数出場されたそうです・・・)
高校、大学と好きなことをやらせてもらったとの感謝の気持ちが、
入社を後押ししたようです。
Q 入社してみて、大変だったことは?
A 集成材については、全て分からないことだらけでした。
家業ではありますが、まさに「一から勉強」しました。
Q 専務取締役として、従業員の方に何を伝えたいですか?
A 弊社はJAS規格認定工場に指定されていますが、
規格を満たすことは最低限の条件で、
さらによりよい製品を目指すことが必要だといつも話しています。
体育会系の秋元専務取締役・・・
とにかく、松岡修三さんのように、
「熱い方」なんです・・・
Q 今後の目標について、教えて下さい。
A 集成材だけでなく、木材を活用した新たな分野を
社長といっしょに考えていきたいと思っています。
学生時代に行っていたスポーツを
できれば息子さんにもやって欲しいと話す秋元専務取締役・・・
経営者としての厳しい姿勢と
小学生の子供を持つ優しいパパの一面を併せ持つ方でした・・・
さて、もう一人の先輩社員は・・・
成田 亜希子さんです。
三種町出身の成田さんは、今年の3月に入社したフレッシュウーマン!
ここからは、Q&A方式でお伝えいたします。
Q 担当してるお仕事について、教えて下さい。
A 主に輸入関連の事務を担当しています。
集成材の材料(資材)は、ヨーロッパから輸入しているので、
通関関係の書類の作成や 輸入されてくる資材の管理、
時々いらっしゃる海外のお客様の通訳も担当します。
うぁ~!成田さんは、英語が堪能なんですねぇ~!すごい!
成田さんは、秋田市内の短大を卒業、歯科医院での勤務を経て、
1年間カナダで生活していたという経歴の持ち主なんです!
Q 海外で生活していたのは、どうしてですか?
A 中学生の時に、イギリスに1週間滞在するという経験をしました。
帰国してからは、将来、もう一度海外で生活してみたいとの想いを強く持ち、
短大では、語学力を身につけられる学科を選択しました。
卒業後は、海外での生活資金を貯めるために就職しました。
資金が貯まったため、会社を辞めてカナダに向かいました。
自分の夢を自分の力で実現したんですね~ かーっこいい!
Q 入社のきっかけについて、教えて下さい。
A カナダから帰国後、地元で英語を活かせる仕事につきたいと考え、
ハローワークで相談していました。
母親が新聞の求人欄から、「英語を多少できること」と書いてある求人を見つけ、
応募してみようと思ったことがきっかけです。
Q 採用面接ではどんなことを聞かれましたか?
A 代表取締役との面接でしたが、一般的なことだったように思います。
あと、語学力についても聞かれました(笑)
実は、計算が苦手だったのですが、しっかりチェックすれば大丈夫かなと
心配したのを覚えています(笑)
確かに資材管理には数字がつきものですよね・・・
でも、成田さんのようにしっかりしている方であれば、
任せられると秋元代表取締役も感じたのでしょう・・・
ちなみ、成田さんが担当している輸入関連の一般事務については、
パソコンの操作技能と語学力が採用ポイントだそうです!
Q 入社してみて、大変だったことは?
A 輸入に関する事務は同じような書類が多く、
送付の手順なども慣れないと間違えやすいため、
とにかく覚えるまでに時間がかかりました。
今でも専務取締役に教えてもらいながら作業することも多く、
早く一人前になりたいと思っています。
Q 仕事の中で、うれしかったことはどんなことですか?
A 私が作成した書類で輸入した資材が秋田港からコンテナで運ばれ、
会社に届いた時は、本当にうれしかったです。
愛犬と遊ぶのが大好きという成田さん・・・
控えめな方とお見受けしますが、
自分のやりたいことをやり遂げるという強い信念を持っている方です!
業務上の師匠?でもある秋元専務取締役とのやりとりは絶妙!
しっかり会社に馴染んでますね!成田さん!
【写真 広報班スタッフと盛り上がっているお二人・・・】
恒例の記念写真は、製品見本を持ってぱちり!
【写真に向かって、左側から 秋元秀太郎 専務取締役、成田亜希子さん】
この模様は・・・
12月16日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・