みなさんこんにちは
フレッシュワークAKITA広報班です。
エフエム秋田で放送中!フレッシュワークAKITA提供
「Job-Press on Radio」
各地でマラソン大会が開かれています・・・ まさに「スポーツの秋」たけなわ!
今回の取材先は、能代市中川原にあります
「秋木製鋼
株式会社」!
フレッシュワークAKITA広報班のメンバー2名が、会社を訪問しましたよ・・・
「秋木製鋼株式会社」は、JR能代駅の裏手側、周辺には結婚式や会議なども行えるホテルやスポーツジムなどがあります。※写真は、工場の建物です。
名前には、「木材」と「鋼」が入っていますが、どんな会社でしょうか・・・
「秋木製鋼株式会社」について、いろいろとうかがっちゃいましょう!
本日、お話をお伺いするのは
G6総務グループ 高橋 潤グループ長 と、
営業部営業課 佐藤 陽悦サブグループ長 です!
まずは、「木材」と「鋼」の関係について、高橋グループ長にお伺いしました!
「当社は、昭和10年、秋田木材株式会社の関連事業として
製鋼工場を設置したことに始まります。
当初は、木材加工に使用する産業機械の部品を製造していましたが、
昭和42年に秋田木材株式会社から分離独立し、現在に至ります。」(高橋 グループ長)
なーるほど、名前の「木材」は、秋田木材株式会社に由来するものだったのですね~
謎がとけました!
現在は、どんな製品を手がけていますか?
「発電プラント向けのタービン部品や原子力発電部品を主に手がけています。
鋳鋼品の製造から機械加工、組立までの一貫生産を行えるのが、当社の特徴です。」
(高橋 グループ長)
ここで疑問?「鋳鋼品」って何でしょう?
鋳鋼品は「鋳物」の一種で、鋳型に溶けた鋼を注ぐことで、
複雑な製造寸法の製品を、完成型に近い形に作った物を言います。
関連用語としては、鋳鉄、鍛鋼などがあります!
鋳物で有名なのは「奈良の大仏」なんですよ! 皆さん知っていましたか?
ここで、鋳鋼の工程を確認してみましょう!
1.模型:製品と同じ形の模型(木型)を作ります。
2.鋳型製作:模型を使って、鋳型を製作します。
3.溶解:鋼を溶かします。
4.鋳造:溶かした鋼を鋳型に注ぎます。
5.型ばらし・切断:鋼が冷めたら型から外し、不必要な部分を切断します。
6.熱処理:製品を加熱し、更に質を高めます。
7.検査:X線などを用いて検査を行います。
どの工程も重要なんですが、特に製品の質を決めるのが
「6.熱処理」なんだとか!
熱処理の仕方によって、完成品の質に大きな差がつくそうです!
熱処理の技術が高い
「秋木製鋼株式会社」の製品は、
秋田火力発電所や能代火力発電所をはじめ、
全国の火力発電所で使用されているんですよ!
火力発電は、燃料を燃やしてお湯を沸かし、
その蒸気の力で蒸気タービンを回転させて電力を発生させます。
やかんでお湯を沸かして、その湯気の力で風車を回すイメージですね。
「秋木製鋼株式会社」の製品は、
ボイラからタービンにかかる蒸気の通り道に使用されており、
蒸気の量を調整する役割を担っています。
高温で高圧に耐えなければならないそうですが、
蒸気の力はとても強いため、鋼を摩耗させるほど・・・
交換する製品は、新品と比較すると鋼の厚さが薄くなってしまうそうです。
恐るべし蒸気・・・
こちらは、能代火力発電所のタービンの写真です!
かなり大きい物なんですよ・・・
高橋 グループ長のお話によると、能代に火力発電所ができたことがきっかけで、
「秋木製鋼株式会社」で、発電プラント関連の製品を製造することになったそうです。
「縁」って不思議なものですね・・・
完成型製品を製造していない会社の場合、
自分たちの製品がどのように使われるかを知る機会があまりないそうです。
「秋木製鋼株式会社」の製品の多くは、
完成型ではなく、「部品」としてメーカーに納入しています。
そのため、研修として能代火力発電所を見学したり、
廃棄するタービンを譲り受けて社員に見せるなど、
自分たちの製品がどのように使われているかを知らせることで、
仕事へのモチベーションを高めているそうです。
「秋木製鋼株式会社」が手がける発電プラント向けタービン製品は、
火力発電だけではありません。
原子力発電や水力発電なども手がけていますが、
地熱発電用の蒸気加減弁は、
部品としてではなく、完成型の製品として納入しています。
そのため、メンテナンスに関しても、
「秋木製鋼株式会社」の従業員が担当しているんですって!
秋田県内にも地熱発電所が2つありますが、
「秋木製鋼株式会社」の蒸気加減弁が使用されているそうです。
取材前は、
「秋木製鋼株式会社」がとても遠い存在でしたが、
お話を聞く内に私達の生活、いえ命をささえる発電に大きく貢献していることを知り、
身近な存在に感じてきました・・・
ここで、工場見学と参りましょう!
頭にはヘルメット、目にはゴーグル、首にはタオル(汗防止)、作業着と安全靴を着用し、
いざ出陣!!
こちらは製品を研磨しているところです。
作業をしている従業員の方と比べると、製品の大きさが分かりますか?
大きな製品を運ぶため、クレーンが大活躍!
こちらは電気炉 暑さのためか、レンズが曇ってしまいました・・・
材料の鉄鋼石です。きらきらしていてとてもきれいな石ですよ!
こちらは、鋳型です。
枠の中に人工砂を入れ、模型を使って形を取ります。この枠の中に溶かした鋼を注ぎます。
溶かした鋼を「湯」と呼ぶそうで、溶かした鋼を注ぐ作業は、「注湯」と呼ばれます。
人工砂を枠に入れているところです。この後、圧力をかけて砂を固めます。
こちらは、使用済みの砂を再生する機械です。固まっていた砂がもとのサラサラに・・・
機械の奥には、使用済みの砂を投入するブルドーザーが・・・
製品の不要な部分を取り除いているところ・・・
製品が大きいため、従業員が中に入って作業することも・・・
かなり火花がでていますが、特殊な作業着を着用し、安全に問題はありません!
こちらは、機械工場です。
縦型の旋盤機械を使って、製品を加工しています。う~ん、かなりの迫力!
削られた金属くずの色の違い、分かります?
色の違いは、材料の種類や配合比率が違うため・・・
金属くずだからと混ぜてしまうと、再利用する時に大変困ってしまうので、
きちんと分けているそうです!
製品はとても大きいのですが、作業への配慮はとても繊細なんです!
屋外にも大きなクレーンが・・・
廃材も大切な材料・・・ レールは成分調整がしやすい優等生なんです!
体を張った作業であることはもちろんですが、
緻密さを兼ね揃えているため、手順や規則を守ることがとても重要視されています。
一歩間違うと不良が発生したり、事故が起きたりするため、
作業を行う従業員には、
誠実であることが求められるのでは?
高橋 グループ長、会社はどんな方を求めているんでしょうか?
「明るく元気、コミュニケーションがとれる方を求めています。
また、会社のルールに従って働けることも大切です。
この仕事は特殊なため、経験がある方は少ない状況です。
採用に関しては、資格があるかどうかは問いません。
まっしろな状態で入社していただければ・・・
一から教えますよ(笑)
必要な資格は、入社後に会社が支援して取得してもらいます。」(高橋 グループ長)
「私もルールを守ることが出来る人を望みます。
また、従業員の年齢がさまざまなので、素直な事が大切です。
あいさつや受け答えなどコミュニケーションも重要です。」(佐藤 サブグループ長)
【写真向かって左側 高橋 潤 総務部グループ長、
右側 営業部 佐藤 陽悦 サブグループ長】
取り扱う製品が大きいので、屈強な体格の方が有利かな?と思っていましたが、
人力で移動する物は50㎏程度と、体格は関係ないそうです。
男性が大半を占めますが、現場には女性従業員の姿も・・・
※写真右側奥、こちら側に背中を向けている方が女性従業員
性別を感じさせず、ばりばり働いているそうですよ!
さて、今までお話をうかがっていた佐藤 サブグループ長ですが、
先輩社員としてのお話も引き続き、伺っちゃいました~!
佐藤 サブグループ長は、入社10年目!
甲子園で目覚ましい活躍をした、地元の商業高校の出身です!
現在は、営業部のサブグループ長として活躍中!
「商業高校出身だから、営業担当なのかな?」
いえいえ、そうではないんです・・・
入社の経緯について、お伺いしました・・・
「親戚が働いていたため、会社の存在は知っていました。
当初は教員を目指していましたが、
自宅から通える範囲で就職したいという気持ちが強く、
自宅が農家だったこともあり、ものづくりをしている地元企業を探すこととしました。」
(佐藤 サブグループ長)
入社後は、機械工場に所属し、縦旋盤の操作を行っていた佐藤 サブグループ長・・・
仕事で大変だったことは、どんなことですか?
「工業系の勉強をしてきたわけではないので、全てが初めてで、分からないことばかり・・・
覚えることがたくさんあって、何から覚えたら良いのかが分からなかった・・・(笑)」
(佐藤 サブグループ長)
学校の勉強は、全く役に立たなかったということ?
「三角関数は、役に立ちました!
関数用の電卓(関数電卓)が欲しかったのですが、なかなか売っていないので、
苦労しました。」(佐藤 サブグループ長)
三角関数というと、sinθ、cosθ・・・ ですよね・・・
名前を聞いただけで頭が痛くなる方もいますが、縦旋盤の仕事には必要なんですね~!
工業系の勉強していないと就職できないと思っていましたが、
ヤル気があれば、普通高校や商業高校や農業高校出身でも採用しているそうですよ!
現場(機械工場)の佐藤 サブグループ長が何故営業へ???
「当社では、営業職での募集は行いません。
全ての営業担当者は現場経験者なんです。
現場が分からないと仕事が出来ないということもありますが、
メンテナンス作業も営業担当の仕事なので、現場経験者を営業にしています。」
(佐藤 サブグループ長)
なるほど・・・!納得しました!
営業での経験が長くなった佐藤 サブグループ長ですが、
「秋木製鋼株式会社」は、東京にも営業拠点があるため、東京への出張もしばしばあります。
また、担当しているお客様の多くは大阪のため、
月に1度は関西方面に出張しているそうです。
遠いお客様は山口県なんだそうで、
本州の端から端に移動することになりますよね~!
「営業職のやりがい」って、どんなところですか?
「お客様に満足してもらえた時でしょうか?
『やっぱり秋木やな』と言われるのがうれしいです。」(佐藤 サブグループ長)
高い品質を誇る
「秋木製鋼株式会社」の面目躍如ですね!
出張が多い佐藤 サブグループ長ですが、
能代にいる時は「30歳までの会(通称 『青年部』)」で活躍されているそうです。
この青年部、数少ない若手従業員の結束力を固めるために始めたそうです。
当初は7~8名だった部員も、若手従業員が増え、30名を超えました。
年1~2回のバーベキューの他、
地域の住民を招待して開催する納涼祭では、青年部のメンバーが大活躍するとか・・・
まもなく青年部を卒業する年齢になる佐藤 サブグループ長・・・
「40歳までの会」でも活躍して下さいね!
最後は、恒例の記念撮影!
【写真は、佐藤 陽悦 営業部営業課サブグループ長】
この模様は・・・
10月21日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・