みなさんこんにちは
フレッシュワークAKITA広報班です。
エフエム秋田で放送中!フレッシュワークAKITA提供
「Job-Press on Radio」
やっと梅雨明けしたはずなのに、今週は雨マークの天気・・・ お祭りが心配です
今回の取材先は、湯沢市深堀にあります
「株式会社
チバ・テクノ」
フレッシュワークAKITA広報班メンバーが、会社を訪問しましたよ・・・
秋田市御所野の「秋田テルサ」から、国道13号線を湯沢市方面へ・・・
旧湯沢市内の繁華街に入り、「表町三丁目交差点」右折、
雄物川にかかった「文月橋」を超えたら、すぐ右折すると・・・
建物が見えてきました!
どんな会社でしょうか・・・
早速、
管理部 高橋 俊宏 総務課長 に、いろいろお聴きしましょう!
※取材には、管理部総務課の小松淳子さんにも同席していただきました。
◇
こちらの会社について教えて下さい!
◆ 「
「株式会社チバ・テクノ」は、
抵抗器や放電加工用ワイヤー電極等の開発・製造を行っている会社です。
ワイヤー電極については、韓国の合弁会社を入れると、
ナンバーワンの世界シェアとなっています。
開発・設計・製造・販売を自社で行っている専業メーカーとして、
自社ブランドの製品を手がけています。」
抵抗器? 放電加工用ワイヤー電極?
なかなか、なじみのない単語が出てきましたね・・・
「株式会社チバ・テクノ」は、
昭和36年に有限会社千原抵抗製作所として、東京で産声を上げました。
当初は、電力形巻線抵抗器の製造販売を行っていました。
昭和39年9月には千葉オーム株式会社に組織変更し、
同年10月には、湯沢市に湯沢工場を新設しました。
湯沢市に工場を新設した理由は、
千葉社長が羽後町の出身であることから、
地元に貢献したいとの理由で、湯沢市の誘致企業として工場を新設したそうです。
※昭和59年に現在の住所(湯沢市深堀)に工場を新築移転しています。
「株式会社チバ・テクノ」の社名は、
平成12年2月から使用されており、
名前の由来は、社長さんの名字だそうですよ。
※現在、本社は神奈川県横浜市となっています。
韓国の「PUNG KUK EDM WIRE MANUFACTURING CO.,LTD」とは、
ワイヤー電極において業務提携をしており、
2社のシェア合わせると、ワイヤー電極の売上は、世界一位なんだそうです!!
ここにも、秋田から世界に輝く会社がありました! 本当にびっくりです!
◇
抵抗器について、教えて下さい。
◆ 「抵抗器は電気を流れにくくする電子部品で、
流れる電気の量を制限したり調整することで、
電子回路を適正に動作させる役割を持っています。
抵抗器にはニクロム線が使われていますが、
ニクロム線は、電気を通すと熱を出すという性質があります。
その性質を利用し、無駄な電気を熱に変え、
モーターなどが使用する電気の量を調整することができます。
例えば、エレベーターが安全・正確に希望する階に停止するために、
電気のエネルギーを熱に変える抵抗器が電気の量を調整しています。
国内外の主要なエレベーターを作っている会社には、
当社の抵抗器が使用されています。」
確かに、エレベーターは停止したい階の直前まで一定のスピードで動き、
スムーズに減速してピタッと希望した階に止まりますよね・・・
安心・安全・スピーディーにエレベーターを止めるために役立っているのが、
抵抗器なんですね・・・
【写真 社内に展示されている抵抗器の見本】
そして、業務提携を行っている韓国企業と合わせると、
シェア世界一のワイヤー電極は、
金型加工等で使用しているワイヤー放電加工機の消耗品なんだそうです。
【写真 ワイヤー電極の見本】
形状は、ミシンのボビンみたいに見えますよね。
ボビンには、糸が巻かれていますが、
ワイヤー電極には、黄銅線が巻かれています。
ここで、豆知識!
『ワイヤー放電加工』とは、
ワイヤー放電加工機を使って行われる加工方法で、
細い黄銅のワイヤーを電極として使います。
ワイヤーを送り出しながら工作物との間で放電を行ない、
高精度・微細加工を可能にするものがワイヤー放電加工です。
加工の様子は、糸鋸をイメージしていただくと良いかも・・・
ただし、糸鋸は削って切り出しますが、
ワイヤー加工は放電することで金属を切断します!
ワイヤー放電加工の長所は、
工作物の硬さに関係なく高精度な形状を加工出来る点、
工作物を削り取る量が少なくて済む点、
多種類の工具が不要で1種類のワイヤーだけで、
さまざまな形状を加工出来る点が上げられます。
※ワイヤ放電加工については、
「平成25年1月11日放送 戸田精工株式会社」の編集後記をご参照下さい。
◇
会社の特徴について、教えて下さい。
◆ 「当社では、設計開発から製造、販売までを自社で一貫して行い、
製造している商品は自社ブランドであるのが自慢です。」
国内外の一流メーカーが取引先に名を連ねていることからも、
「株式会社チバ・テクノ」の技術力の高さを実感することが出来ます。
◇
現在、力を入れていることは、何ですか?
◆ 「新製品の開発に力を入れています。
抵抗器に関しては、熱を冷ますために空気を使用(空冷式)していますが、
空気を取り込むため、一定の大きさが必要でした。
冷却機能を持った抵抗器を開発中で、
小型化や低温化又はサイズをコンパクトに出来るなど、
付加価値のある製品開発に取り組んでおります。」
抵抗器も常に進化が求められているんですね・・・
【写真 取材の様子】
◇
部署について、教えて下さい。
◆ 「総務経理人事を担当する管理部の他、製造部、営業部、
技術部(開発設計担当)、製造管理、品質管理にそれぞれ分かれています。
直接部門(製造等)と間接部門(管理部や営業部等)の人数が、
概ね5対5になっており直接部門はもちろんですが、
間接部門にも力を入れた人員配置となっています。」
◇
求められる人材について、教えて下さい。
◆ 「技術部に関しては、大学で機械や電子を専攻した方を積極的に採用しています。
ワイヤー電極の部門については、
化学を専攻した方も専攻を活かせる場があります。
製品の開発設計は一人で行うわけではなく、
部署内はもちろん、部署外や取引先との調整がとても重要となるため、
コミュニケーション能力が欠かせません。
当社では、コミュニケーション能力の高い方を希望しています。」
技術部に関しては業務に必要な基礎知識として、
理系学部(特に機械や電子、化学)を専攻していることが望まれるとのことですが、
意外に感じたのがコミュニケーション能力・・・
確かに、開発設計の途中や製造過程での微調整などには、
部署内はもちろん、担当部署や顧客との調整は欠かせません。
技術者だからこそ、コミュニケーション能力が必要なんですね。
◇
採用試験について教えて下さい。
◆ 「筆記試験は、一般常識と適性(SPI)を行い、
同じ日に面接も行なっています。
面接官は、社長と工場長に配属予定の部署の部長が同席します。
質問項目は、一般的な内容と思います。」
◇
採用後の研修等について教えて下さい。
◆ 「1週間の座学の後、
状況に応じて各部署の業務を体験してもらいます。
試用期間は3ヶ月となっています。」
採用した方の適性を把握し、能力を十二分に発揮してもらうため、
各部署の業務を体験することは、とても大切だそうです。
初任者研修以後の研修については、
「5S研修」を頻繁に行っているとのことでした・・・
ここで、再び豆知識!
『5S研修』の「5S」とは、
「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾(しつけ)」をローマ字表記した際の頭文字が、
いずれも「S」であることに由来しています。
「5S」は、単なる掃除の活動だと思われがちですが、
“職場をきれいにする”という明快な切り口で、
仕事の進め方の改善、職場のコミュニケーション、連携の強化を実現し、
職場の活性化、業務の効率化と生産性の向上を図り、
ひいては顧客満足度(CS)を実現していくマネジメント手法なんだそうです。
湯沢から、世界シェアナンバーワンの製品を生み出したいと考えている方の応募を、
お待ちしております。
本日の若手職員をご紹介!
技術部技術課 本橋 拓実 さんです。
入社3年目の本橋さんは、湯沢市のご出身。
会社の目と鼻の先にご自宅があるので、
自転車でも通えちゃう距離なんだそうです。
早速、いろいろとお聴きしましょう!
◇
入社のきっかけについて、教えて下さい。
◆ 「実家の近くにある会社なのですが、
合同説明会に参加するまでは社名も場所も知りませんでした。
人事担当の方から、地元企業であることや、
大学で学んだ知識を活かせる仕事があると言われ、
採用試験を受けたのがきっかけです。」
本橋さんは、地元の普通高校卒業後、
県内の大学に進学しました。
大学では環境物質工学を専攻し、
金属を安価で高純度に抽出する方法などを研究していたそうです。
大学院進学後は、原子力に関する研究をしていたそうで、
卒業生は金属関係の企業に入社する方が多いとか・・・
名前も知らなかった
「株式会社チバ・テクノ」に応募することになるなんて、
“縁”って、不思議なものですよね・・・
【写真 取材の様子】
◇
採用試験で印象に残っていることを教えて下さい。
◆ 「面接は個別ではなく、集団面接でした。
ほとんどの応募者が電子や機械を専攻している方だったので、
採用してもらうのは難しいかなと思っていました。
良い意味で緊張せず、平常心で臨めました。」
本橋さんは面接の中で、
『(化学専攻なので)即戦力にはなれないと思います。』と答えたそうです。
面接は終始アットホームな雰囲気で行われたそうですが、
本橋さんのこびない・潔い姿勢は、面接官に好印象を与えたようです。
本橋さんは届いた合格通知を見て、
意外な結果に驚いたそうですが、いち早く連絡をくれた会社に感動し、
入社を決意したそうです。
◇
入社してみて、いかがですか?
◆ 「面接の段階では、配置場所は分からないと言われましたが、
希望していた技術部技術課に配属されました。
化学の知識が活かせるワイヤー電極の成分分析を、
担当したいと思っていましたが抵抗器を担当することとなり、
半年から1年くらいは分からない事ばかりで、
くじけそうになる事が多かったですね。
2年目に入ると段取りがわかるようになり、
先輩から褒められるようになると、
気楽に仕事に取り組めるようになりました。」
先輩と年が離れていたこともあり、
入社当初は悶々とした気持ちを抱えていたという本橋さん・・・
2年目になると仕事が見えるようになり、
スムーズに仕事を進めることができるようになったことが、
「褒められる」事に繋がり、気持ちが解放されたそうです。
学生時代のサークル仲間の中には、
同僚や先輩から「ありがとう」や「助かるよ」等の
言葉をかけてもらったという人が少ないそうで、
本橋さんは、「ありがとう」が大きな力になることを実感したそうです。
【写真 取材の様子】
◇
本橋さんの仕事内容について、教えて下さい。
◆ 「開発中の抵抗器の試作器を作っています。
納期の日程を見ながら、工程管理も行っているのですが、
徐々に予定が詰まってくるので、
まだまだ時間の管理が甘いと言われます。」
そう話す本橋さんの表情は笑顔にあふれており、
自分の仕事への誇りとやり甲斐を感じているんだなあと思いました。
本橋さんが輝いている理由は、
仕事以外にも充実したプライベートを送っているからなんです。
大学時代に行っていた演劇活動をこの程再開し、
取材時は定期公演に向けての練習が大詰めを迎えていました。
仕事を効率的に行わないと、練習の時間が取れないため、
今まで以上に仕事に集中しているそうです。
【写真 ホームページ掲載用のコメント収録の様子】
また、舞台で鍛えた声を活かし、
親睦会の司会進行も任されるなど、
会社の中のポジションも確立してきたそうですよ。
本橋さん、これからも仕事に演劇に、
ますます全力投球で頑張って下さいね!
【写真に向かって、右側から管理部総務課 小松淳子さん、
技術部技術課 本橋拓実さん】
この模様は・・・
8月8日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・