みなさんこんにちは
フレッシュワークAKITA広報班です。
エフエム秋田で放送中!フレッシュワークAKITA提供
「Job-Press on Radio」
雪よりも、雨が多い日が続いています・・・
今回の取材先は、鹿角郡小坂町にあります
「社会福祉法人
小坂ふくし会」
フレッシュワークAKITA広報班メンバーが、訪問しましたよ・・・
取材先は、フレッシュワークAKITAがある秋田市御所野から、
高速道路を使っても約3時間ほどの距離です。
地図を見ると、取材先の施設は小坂町の中心部にあるようです・・・
まずは、秋田市から大館市を目指して移動!
大館市から県道2号線 大館十和田湖線(通称「樹海ライン」)を通り、
小坂町内に入って、国道282号線 津軽街道との交差点を左折・・・
チェーン店のスーパーマーケットを目印に進むと・・・
施設の看板を見つけました!!
有名な「康楽館」や「小坂鉱山事務所」からも、遠くない場所です。
施設名の「あかしあ」は、小坂町の町花が由来でしょうか?
暖かな色の外観・・・ こちらの平屋の建物内に法人の本部があるそうです!
早速、
杉沢 悟 あかしあの郷 施設長 に、
いろいろお聴きしましょう!
杉沢施設長は、法人本部の担当も兼務しているそうです!
◇
こちらの団体について教えて下さい!
◆ 「
「社会福祉法人小坂ふくし会」は、
小坂町で特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービス、生活支援ハウス、
ケアハウスの老人福祉施設において、介護サービスを提供している法人です。」
「社会福祉法人小坂ふくし会」が設立したのは、昭和61年・・・
それまでは、小坂町内に高齢者施設がないため、町外の施設を利用していたそうです。
『小坂町にも施設を!』 この声を受けて法人が設立されました。
それでは、法人の歴史を紐解いてみましょう~
昭和61年 4月 社会福祉法人小坂ふくし会設立許可
昭和62年 4月 「特別養護老人ホーム サンホーム大石平」事業開始
平成 2年12月 「特別養護老人ホーム サンホーム大石平」短期入所事業開始
平成15年 4月 「サンホーム指定居宅介護支援事業所」開所
平成16年10月 「あかしあの郷」事業開始
(特別養護老人ホーム・短期入所・デイサービス・生活支援ハウス)
平成23年 4月 「ケアハウス わかば」事業開始
続いて、法人が運営する施設のご紹介・・・
■ 「サンホーム大石平」(小坂町小坂字大石平)
・特別養護老人ホーム 定員50名
・ショートステイ 定員10名
■ 「あかしあの郷」(小坂町小坂鉱山字栗平)
・特別養護老人ホーム 定員30名
・デイサービス 定員15名
・ショートステイ 定員20名
・生活支援ハウス 定員10名
・介護予防事業(いきいき交流事業)
■ 「ケアハウスわかば」(小坂町小坂字上谷地)
・軽費老人ホーム 定員22名
■ 「サンホーム指定居宅介護支援事業所」(小坂町小坂鉱山字栗平)
『あかしあの郷』は、5つの機能を持つ施設なんですね・・・ すごい!
ここで豆知識! 高齢者に関する施設について、勉強しましょう!
□ 特別養護老人ホーム
65歳以上の者であって、身体上または精神上著しい障害があるために
常時の介護を必要とする者(いわゆるねたきり老人等)であって、
居宅において適切な介護を受けることが困難な者を入所させる施設。
□ デイサービス
デイサービス(通所介護)は、送迎によってデイサービスセンターに通い、
さまざまなレクリエーションのほか、食事や入浴といった生活援助サービスを
合わせて受けることができるサービス。
□ ショートステイ
短期入所生活介護とも言われ、
施設に短期間入所して日常生活の世話やレクリエーション、リハビリなどを受けられる。
在宅介護中の冠婚葬祭や旅行時、介護疲れを防ぐために利用することが可能。
□ 生活支援ハウス
60歳以上のひとり暮らしの方、夫婦のみの世帯に属する方及び
家族による援助を受けることが困難な方であって、
高齢などのため独立して生活することに不安のある方が、
安心して健康で明るい生活を送れるように、
介護支援機能、居住機能及び交流機能を総合的に提供する施設。
利用者は、収入による一定の居住部門利用料の他、
光熱水費・食費などの生活費の実費を負担する。
□ 軽費老人ホーム
60歳以上で、家庭環境・住宅事情等の理由により、
居宅で生活するのが困難な方が入居できる施設で、
A型・B型・ケアハウスがあります。
□ 指定居宅介護支援事業所
介護保険を利用する介護の必要な方や家族の要望を尊重し、
心身の状態や家庭の状況に考慮して、
適切なサービスが利用できるように支援する事業所。
都道府県の指定を受けた居宅介護支援事業所では、
介護支援専門の資格を持つケアマネジャーが、
利用者とサービス事業者のパイプ役となり、
連絡・調整や介護に関するさまざまな相談に応じ、また、継続的なサービスの評価、
苦情の受け付けなどを行う。
◇
施設の特徴について教えて下さい。
◆ 「『あかしあの郷』は、一カ所の施設に5つの機能を有している複合施設です。
秋田県でいち早く全個室ユニットケアを取り入れました。
そして、地域交流スペースを併設し、地域交流も図っています。
『ケアハウスわかば』は、軽費老人ホームですが、
地域密着型の指定を受けているため、
小坂町と鹿角市の方しか利用出来ない施設となっています。
法人内にいろいろな施設があると、
要介護度が変わっても同一地域で生活することができるのが、
最大のメリットだと思います。」
【写真 『あかしあの郷』の平面図】
高齢者施設と言えば、相部屋で郊外に建設されているといったイメージでしたが、
『あかしあの郷』は、全室個室な上、建物が建っている敷地は、
もともと鉱山関係者の社宅があった所なので、とても便利な場所なんです!
ここで再び豆知識!
ユニットケアとは、「配属された職員が患者・入居者・利用者の看護・介護・要望・苦情に
迅速かつ柔軟に判断・対応ができるよう、規模を縮小した看護・介護の提供態勢」の事。
ユニットケアのメリットとしては、入居者・利用者と職員の関係が濃密になり、
個別ケアが可能になる他、日常性の高い生活を営むことが可能になると言われています。
このユニットケアを秋田県でいち早く導入したのが、『あかしあの郷』なんです。
そして、ユニットケアを行う施設に義務づけられているのが、地域交流の場!
地域交流スペース「はいから倶楽部」は、
各種イベント等で地域の方にもご利用いただく他、
小坂町からの委託事業で、在宅の高齢者向けの介護予防事業(高齢者いきいき交流事業)や
低栄養改善や孤食予防のための栄養教室「楽食塾」への協力(栄養改善事業)を、
実施しています。
【写真 はいから倶楽部の内部】
◇
法人として、力を入れていることは何ですか?
◆ 「地域貢献に力を入れています。
地域への恩返しと地域活性化のため、地域行事への参加や、
社会福祉協議会とタイアップした除雪や清掃ボランティアなどを行っています。
地域行事への参加としては、若手職員を中心として、
町内のバレーボール大会や駅伝大会に出場しました。」
【写真 駅伝大会に参加した職員の皆さん】
事業として地域に関わるだけでなく、
職員自ら地域行事に参加し、地域をもり立てているんですね・・・
なかなか出来ることではありません
本業はもちろん、
地域貢献も熱心に行っている
「社会福祉法人小坂ふくし会」で求められているのは、
どんな人材でしょうか?
◇
求められる人材について、教えて下さい。
◆ 「高齢者に対して、心から優しく接することができるかが1番大切です。
また、人生の先輩である入居者・利用者に接するため、
尊敬の心を持ち、敬語が使えることが望ましいです。」
介護職員については、採用後に資格を取得すれば良いので、
普通高校卒でも応募することができます。
職員の学歴を見ると、高卒、専門学校卒、短大卒、大卒と様々だそうですが、
専門学校卒が多いそうですよ。
また、小坂町は岩手県や青森県に近いため、
高校卒業後は岩手県や青森県、宮城県仙台市の専門学校に進学する方が多いそうです。
◇
採用試験について、教えて下さい。
◆ 「新卒者と経験者の採用試験に差はありません。
試験内容は、全ての職種とも、作文と面接です。
作文は、『自分のなりたい職員像』などのテーマで、作文を書いて提出してもらいます。
面接は、個人面接で応募者1名に対して面接官は5名程度です。
志望動機などオーソドックスな質問がメインとなりますが、
応募者の経歴と提出された作文を見て、追加の質問を行います。
採否については、作文の内容と面接の結果をトータルに判断しています。」
採用後は、就業規則などの基本的な事項の研修を行い、
配属された部署において、先輩職員から指導を受けるそうですよ。
◇
就活中の皆さんにメッセージをお願いします。
◆ 「失敗を恐れず、チャレンジして欲しいですね。
成功するかは、やってみないと分かりません。
悩んで何もしないのではなく、まずはやってみることが大切です。
そして、出来る限りたくさんの人と接する経験をして下さい。」
地元で働きたいとお考えの方、
地域貢献にも積極的に参加できる職場はいかがでしょうか?
それでは本日の若手職員をご紹介!
生活相談員兼介護士 小笠原 真光 さんです。
小笠原さんは入職8年目の29歳!
はにかみながらの笑顔がとても素敵な方です!!
小坂町出身の小笠原さん・・・
ご自宅は、『あかしあの郷』の目と鼻の先なんですって!!!
◇
入職のきっかけについて、教えて下さい。
◆ 「高2の時に、福祉職を希望している友人から、
施設のボランティアに行こうと誘われました。
施設では、入所者の爪切りを体験させていただきましたが、
他人の爪を切ることがとても難しかったのと、
昔の話を聞けたことがとても印象に残りました。
高校に進学した時には、卒業後は就職するつもりでしたが、
高3の夏に専門学校のオープンキャンパスを見学し、
福祉の仕事につくために、仙台の専門学校に進学しました。
専門学校では、1年生で2週間、2年生で1ヶ月の実習を2回行いました。
実習では、夜勤も経験し、夜間のおむつ交換はとても大変でしたが、
介護の仕事を辞めたいとは思いませんでした。
卒業後は、自分の生まれた町で働きたいと考えていたので、
当法人の採用試験を受けることにしました。」
小笠原さんの運命を変えたのは、友人に誘われたボランティア体験・・・
この友人とは、その後も深~い縁が続きます。
◇ 採用試験について、教えて下さい。
◆ 「私が応募した当時は、筆記試験がありました。
質問の内容は覚えていませんが、スラスラ答えられたのかなと思います。
とにかく、就職したいという気持ちを強く伝えたことを覚えています。」
小笠原さんの思いが通じ、見事、採用となりました。
同期は小笠原さんを含めて3名で、全員男性!
この3名、高校・専門学校とも一緒(うち1名は幼稚園から一緒)で、
高校時代に、施設のボランティアに誘ってくれた友人なんだそうです!
10年以上(25年以上の方も・・・)も一緒の3人ですが、
とにかく仲が良いそうで、
休みを合わせて男3人で旅行や買い物に行くこともあるそうです・・・
【写真 仕事中の小笠原さん】
◇ 実際に働いてみて、いかがでしたか?
◆ 「学生時代の施設実習は、とにかく緊張していたため、
夜間のおむつ交換などはとても大変でしたが、
職員として働いてみると、力むことなく仕事をこなすことができ、
気持ち的には楽になりました。」
今年の4月から、『あかしあの郷』のデイサービスを担当している小笠原さん・・・
特別養護老人ホームを担当していた時は夜勤もありましたが、
現在は日勤のみとなっているそうです。
◇ 一日の仕事の流れについて、教えて下さい。
◆ 「朝は、車数台に分かれて、利用者を迎えに伺います。
小坂町内はもちろん、遠い方では十和田地区や鹿角市毛馬内地区、
大館市雪沢地区からも来て頂いています。
午前中は、ゆっくりとお茶を飲みながら、
銘々音楽を聴いたり、雑誌や新聞を読まれたり、入浴されて過ごされます。
食事前には、音読・歌・ゲーム・口腔体操を1時間程行います。
口腔機能を高める事で、食事のむせ込みを予防し、
唾液の分泌が食事の消化促進につながり、
よりおいしく食べることにもなるようです。
また、発語がスムーズになるとも言われていますので、
力を入れて取り組んでいます。
食後には、口腔ケアを勧めています。
今では皆さん習慣になって、率先して行っていらっしゃいます。
午後からは機能訓練や歩行訓練など、
個々に合わせた内容で意欲的に取り組まれています。
おやつの後は、好きな余暇活動を楽しんでもらいます。
ペットボーリング・室内ゲートボール等の軽スポーツやカラオケ、
卓上の花札・トランプ・オセロ・将棋・作品作り・編み物など様々。
ちなみに僕は利用者の方からご指導を頂き、
現在カラオケで『さざんかの宿』を特訓中です。
先日は紅葉ドライブにも出掛けて来ました。
今度は『きりたんぽが食べたいなぁ』という、
利用者からのリクエストに応じて計画中です。
夕方、利用者を送ってからは、片付け・掃除・記録・ミーティング・
明日の受け入れ準備など、あっという間の1日が終わります。
これからも利用者にとって、
自宅で生活しながら出掛けるのが楽しみな場所の一つであるために、
努力していきたいと思います。」
【写真 取材中の様子】
◇
仕事を行う上で、心がけていることは何ですか?
◆ 「利用者の方と同じ目線で話をすることです。」
一日中、利用者の方と過ごすのは、とても大変なのではと思いますが、
小笠原さんの原動力は?
◇
この仕事のやりがいについて、教えて下さい。
◆ 「利用者の方に『今日も一日楽しかった』と言われるのが、
とても嬉しいですね。
利用者の方からの感謝の言葉が、本当に励みになります。」
専門学校で介護福祉士の資格を取得した小笠原さんですが、
入職後、社会福祉主事の資格も取得し、生活相談員としても活躍しています。
この程、介護支援専門員(ケアマネージャー)の資格取得のため、
「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験しました!
ラジオの放送前には、結果が判明しているそうですが、
平成24年度の合格率が19%とかなりの狭き門!
小笠原さん、良い結果が出ていることをお祈りしています。
元高校球児だった小笠原さん、
地域貢献として行っている地域行事(バレーボール大会や駅伝)参加時は、
施設のリーダーとしても積極的に活動しているそうです。
【写真 駅伝大会で力走する 小笠原さん】
夢である施設長目指して、これからも頑張って下さいね。
最後に、『あかしあの郷』を見学させていただきました・・・!
こちらは、施設のメイン入り口を入ったエントランスです。
ガラスの奥が事務スペースなんですが、
廊下側が白熱灯、事務室側が蛍光灯を使用しており、
廊下側(利用者・来客)から事務室の様子が見やすく、
事務室側(職員)からは、廊下が見え難いようになっているそうです。
こちらは、事務室です。
デイサービスのお部屋です。
壁面のディスプレイが、季節を感じさせますよね!
こちらはデイサービスの浴室です。
湯船はなんと"ひば"なんです。浴室内には木のかおりが・・・
浴室はとても広いのですが、床暖房で寒いシーズンでも暖かく利用できます。
午後のレクリエーションを楽しむデイサービスの利用者のみなさん・・・
盛り上がっていたグループは・・・ やっぱり、花札しています。
みなさん、本当に楽しそう・・・
こちらのスペースで、平行棒を使った歩行訓練も行います。
特別養護老人ホーム、ショートステイ、生活支援ハウスの各ユニットは、
施設全体が"街"という概念なので、「西区」など住居表示のような名前で呼ばれています。
【写真 特別養護老人ホームのユニット玄関にかけられている のれん※「南区」の表示】
ショートステイの居室
こちらは、生活支援ハウスの居室
居室内で自炊もできますが、ほとんどの方は施設の食事を食べているそうです。
"橋"をイメージした渡り廊下・・・ "街"には、当然"橋"もありますよね・・・
橋のたもとにつきものの、『ギボシ』も飾られていて、とても凝ったデザインです。
こちらの写真・・・ 施設の渡り廊下と垂直に交わっているのですが・・・
れっきとした「町道」なんです。
渡り廊下のサッシを全開にすると、自動車が渡り廊下を横切ることができます・・・
建物を町道が横切るなんて、とても珍しい光景ですよね・・・
とても広々とした施設なので、
初めての人は必ず迷ってしまうというお話になっとくしました・・・
杉沢 施設長、小笠原さん、インタビューとご案内、ありがとうございました。
恒例の記念写真は、豪華二本立て!
【写真に向かって、右側から 杉沢 悟あかしあの郷施設長、
生活相談員兼介護士 小笠原 真光さん】
そして、あかしあの郷 デイサービス担当者でぱちり!!
【写真に向かって、前列真ん中が小笠原 真光さん】
この模様は・・・
12月13日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・