みなさんこんにちは
フレッシュワークAKITA広報班です。
エフエム秋田で放送中!フレッシュワークAKITA提供
「Job-Press on Radio」
四国では4日連続40度を超える猛暑・・・
秋田県は30度台とは言え、やっぱり暑いですよね・・・
今回の取材先は、南秋田郡五城目町に本社があります
「株式会社宮盛」
フレッシュワークAKITA広報班メンバーと
エフエム秋田から番組パーソナリティーの
「真坂 はづき」さんが
会社を訪問しましたよ・・・
取材先として指定されたのは、
「株式会社宮盛本社工場」 !
秋田市御所野の秋田テルサから、約1時間の位置にあります。
まずは、国道7号線をひたすら北上!
JR奥羽本線 井川さくら駅から2㎞ほど能代方面に進んだ『大川三叉路』付近に、
本社の建物が見えてきました・・・
事務所棟の裏には、工場と思われる建物がたくさん見えます。
建物の中に入ると、木の良い香りが・・・
外観からは分かりませんでしたが、事務所内には木がふんだんに使われ、
木材製品の見本らしきものが、展示されていますよ・・・ どんなお仕事なんでしょうか?
早速、
代表取締役 伊藤 信悦 専務 に
会社について、お聴きしましょう!
◇
こちらの会社について教えて下さい!
◆「
「株式会社宮盛」は、
木造住宅用構造用集成材と和室用ラミネート天井板を製造販売しています。
原料の木材は、輸入木材が90%、国産が10%となっており、
木材の輸入については、秋田港から40フィートのコンテナ便を利用しています。
ひと月のコンテナ数は200個程となり、
秋田港で取り扱っているコンテナ便の20%は、
当社の依頼したコンテナとなっています。」
「株式会社宮盛」は、昭和37年6月 有限会社宮盛製材所として設立されました。
社名の「宮盛」は、初代の代表取締役が、
宮田盛之助氏なので、
宮田の
宮と
盛之助の
盛から取ったんですね!
本社の敷地は1万7千坪に及び、
東京ドームがすっぽり入って、まだまだ余裕の大きさなんです!
さて、
「株式会社宮盛」で製造している『構造用集成材』とは、
ラミナと呼ばれる乾燥したひき板(回転する鋸(のこ)刃で切り出した板)を
選別・接着・仕上することにより、
強度等級等の規格性能を充たした製品とするために加工された木材のこと!
ついたあだ名は、
「木よりも強い木」
【写真 工場内に積み上げられたひき板】
構造用集成材の中でも、
「株式会社宮盛」では、
柱(小断面)・梁(中断面)を製造しているそうですが、
柱(小断面)では、国内トップクラスのシェアがあります。
【写真 輸入材(欧州産)の管柱】
国内トップクラスのシェアだからこそ、
秋田港のコンテナ便の20%が、
「株式会社宮盛」のコンテナという事になるんですよね!
すごいの一言です!!
【写真 株式会社宮盛の集成材で作られた会議室のテーブル(左)と、柱(右)】
さて、ここで豆知識!
構造用集成材は、寸法によって3つに区分されています。
・「大断面」とは、断面の短辺が15cm以上、断面積が300㎠センチ以上のもの。
・「中断面」とは、断面の短辺が7.5cm以上、長辺が15cm以上のものであって、
大断面集成材以外のもの。
・「小断面」とは、断面の短辺が7.5cm未満又は長辺が15cm未満のもの。
普通の木造住宅でいうと、
梁は「中断面」、管柱は「小断面」にそれぞれ該当するそうです。
【写真 社内に展示されている製品見本】
強度等級等の規格性能を充たした製品である証として、
「株式会社宮盛」は、
JASマークでおなじみの日本農林規格の認定を受けています!
会議室や展示スペースにおかれている商品見本には、
JASマークが入った「強度等級」が記載されているラベルが貼ってありました・・・
ここで、またまた豆知識!
構造用集成材の強度性能は、
曲げヤング係数(たわみにくさの指標:記号E)と
曲げ強さ(破壊時の最大曲げ応力:記号F)の組合せで、
「E○○-F○○」というように表示されるそうですよ!
この数値は、原材料であるラミナによって異なるそうです。
「株式会社宮盛」の構造用集成材は、
パワーウッドと名付けられ、
住宅はもちろん、体育館、集会所、展示場など
強度性能・耐火性能・耐久性等を求められる建物には、
エンジニアリング・ウッドとして欠かせない部材となっているそうです。
※エンジニアリング・ウッドとは?
(木を原材料に工場で二次加工された木質部材のうち、
特に強度特性が計算・評価・保証された木材製品)
そんな、
「株式会社宮盛」が満を持して売り出したのが、
純国産ハイブリッド集成材「パワービーム」!
【写真 純国産ハイブリッド集成材「パワービーム」】
その特徴は・・・
・材料が全て国産の杉と唐松であること!
・地域の豊富な杉と強度の高い唐松を組み合わせることで、
同一樹種の欧州材による梁製品と同等の性能を有し、従来品よりも軽い!
・接着剤に水性高分子イソシアネート系樹脂を使用し、外観上、接着面が目立たない!
つまり・・・
国産材・強い・(従来品よりも)軽い・美しい
四拍子がそろった製品なんです!
写真をよーくみると、材質が違っているのがわかるでしょうか・・・
杉のひき板を唐松のひき板でサンドイッチしています。
外側が唐松で、内側が杉なんですね・・・
構造用集成材は、建物の躯体(くたい)として使用されるため、
建物が完成すると壁や外壁などに隠れて見えなくなってしまいます・・・
見えなくなっても、建物を支える重要な部材!
円安の影響で輸入木材と国産木材の価格差が僅差になってきたそうですが、
国産材が見直されている時期だからこそ、
是非、積極的にお使い頂きたいものですよね!
そんな、純国産ハイブリッド集成材「パワービーム」を売り出し中の
「株式会社宮盛」で、
求められる人材とは?
◇求められる人材について、教えて下さい。
◆「やる気があるかが1番ですね。
弊社で働きたいと思っているかどうかを確認するため、
工場を見てもらうようにしています。
2番目にはコミュニケーション能力でしょうか・・・
営業担当以外だけでなく、様々な場面でコミュニケーション能力は必要となります。
材料を海外から輸入していることもあり、英語に堪能な方に応募してもらえると
うれしいですね。
また、新たな商品開発にも積極的に取り組みたいと考えているので、
物理等の専門知識がある方もお待ちしております。」
まだまだ一般的には、
「株式会社宮盛」=製材所というイメージを持っている方が多いそうですが、
工場を見学すると、製材所のイメージはなくなり、
”大型機械が整備された製造工場”であることが分かります。
【写真 工場内の様子】
昔は、重い木材を手で運搬していたのかもしれませんが、
現在は、フォークリフトやクレーンを使用して運搬するため、
いわゆる力仕事はほとんどありません。
「工場内の仕事は、女性でも十分対応できます」と伊藤専務が話すことも、
納得です。
【写真 事務所内の床や天井の部材も Made in ミヤモリ】
◇
採用に当たって、必要な資格はありますか?
◆「配属場所によって、必要となる資格はありますが、
入社後に取得していただきますので、
この資格がないと採用しないということはありません。
ただし、中途採用者の場合、例えば、英語のスキルが高い方や、
製品開発などに必要な知識や資格を有している方は、優遇します。」
新卒(高卒~大卒)はもちろん、経験者や職歴のある中途採用も採用している
「株式会社宮盛」!
地元の中途採用者は、従業員の口コミで採用している方が多いそうです。
従業員が自信をもって、自分が働く職場を知人に勧めるなんて、
素晴らしいことです!
従業員が誇れる職場、
「株式会社宮盛」で、一緒に働きませんか?
それでは、本日の若手社員をご紹介!
製品企画部 品質管理責任者
渋谷 卓広 さんです。
渋谷さんは入社4年目!瞳に力のある方なんですよ~!
秋田市ご出身の渋谷さんは、市内の工業高等専門学校を卒業後、
東京の繊維を主力とする名門紡績会社に就職・・・
社内の研究部門で、『カルボジイミド』をさまざまな製品に
応用するための研究をおこなっていたそうです。
『カルボジイミド』とは、
化学式 −N=C=N− で表される官能基、及びそれを含む化学物質の総称で、
水分が付加することにより容易に尿素誘導体を形成してしまうため、
自然界にはまれにしか存在しない物質なんだとか・・・
研究員として6~7年ほど勤務した渋谷さんですが、
家族の病気をきっかけに地元に帰ってくることに・・・
そこで利用したのが、
Aターン登録制度!
Aターン登録をしていた渋谷さんに
『リクエスト制度』を活用して、
面接を申し入れたのが
「株式会社宮盛」!
【写真 取材時の写真
写真向かって左側から、渋谷さん 伊藤代表取締役専務、近藤経営管理室長兼総務担当】
◇
採用面接のエピソードを教えて下さい!
◆「面接は、一次と二次の2回行われました。
一次面接の時に、製品開発に必要な専門知識について聞かれたのですが、
前職で学んだことと、高専時代の知識では太刀打ちできず、
とても落ち込んでしまいました。
自分の中で、大手企業で頑張ってきたという自負があり、
地方企業であれば充分対応できるという気持ちでいたので、
その自信がガラガラと壊されてしまったという思いでした。
落ち込みはしましたが、このままで終われないと考え、
会社に自分を認めて欲しいと思うようになり、二次面接では入社を強く希望しました。」
名門企業での研究員生活は苦労も多く、
地元に戻れば少し楽が出来るかなぁと、甘い考えを持っていたと話す渋谷さん・・・
一次面接でその考えは否定されたそうですが、
持ち前の負けず嫌いに火がつき、
「自分を認めさせたい!!」と入社を決意したそうです。
◇
実際にはたらいてみて、いかがですか?
◆「前職の有機科学の知識だけでは仕事が行えませんので、
仕事に必要な知識を懸命に勉強しました。
お客様に対してはもちろんですが、
知識がないと業者の担当者とも、対等に話ができません。
知識を持つことで信頼を勝ち取り、新たな製品開発にも繋がっていきます。」
【写真 仕事中の渋谷さん】
先ほど紹介した、純国産ハイブリッド集成材「パワービーム」は、
渋谷さんが開発から携わった製品なんです!
接着剤メーカーの担当者との信頼関係を構築した渋谷さんが、
新しい接着剤が開発されたとの情報提供を受け、
接着が難しいといわれる唐松を使用した製品を開発しました。
接着する際のひき板の水分量や圧力をかける時間など、
さまざまなシチュエーションを試行し、
最適な条件を探し出す作業は、本当に手間のかかる作業・・・
製品が完成した後も、
合板検査会のお墨付きをいただくための作業が
とても大変だったそうです。
渋谷さんの仕事は製品開発以外にも、
工場で生産している製品の品質管理の他、
新たな製品の開発や顧客等からの性能に対する報告書の作成など、
多岐に渡ります。
単に業務に必要な知識を学ぶだけではなく、
製品の品質保持に必要な各種資格取得のための勉強も、
積極的に行ったそうです。
渋谷さんが取得した木材接着士などの資格は、
集成材製造に必要であり、
渋谷さんは、
「株式会社宮盛」になくてはならない存在となっています。
※木材接着士とは、
木材及び木質材料に関する接着を行う技術者の資格で、
木材、木質材料及び木製品に関する一般的知識、
接着や接着剤に関する基礎的知識などが問われます。
【写真 事務所内に掲示された資格取得者の認定証】
製品が高い評価を得ていることに、とても喜びを感じると話す渋谷さん・・・
◇
今後の目標を教えて下さい。
◆「品質の良い製品をお客様に提供し続けることが、
今後の目標です。」
これからも、安定した品質の製品が提供されるよう、
がんばって下さいね!
それでは、収録と参りましょう!
【写真 収録時の様子】
とても、落ち着いて見える渋谷さんですが、ご自身はとても緊張したとの事です・・・
収録は無事終了! 皆さん、本当にお疲れ様でした!
恒例の記念写真は、製品の展示スペースでぱちり!
【写真に向かって、左側から 近藤昭彦 経営管理室長兼総務担当、
渋谷卓広 製品企画部品質管理責任者、伊藤信悦 代表取締役専務、真坂はづきさん】
この模様は・・・
8月16日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・
今回の取材にあたり、
本社経営管理室長兼総務担当 近藤昭彦様に大変お世話になりました。
お礼申し上げます。
※取材スタッフは、工場内を見学させていただきましたが、
工場内の各種機械の撮影はNGのため、掲載しておりません。
大型機械がどんどんと集成材を製造している様子は圧巻!!
工場間を繋ぐ、長ーいトンネルもあり、工場内はとても興味深いものでした・・・
興味のある方は、是非、直接会社に足を運んでみて下さい!