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フレッシュワークAKITA ~スタッフブログ~

freshakita.exblog.jp

久しぶりに・・・

2012年も残りわずかとなりました・・・
12月は、『師走』と呼ばれ、師匠の僧がお経を上げるために、東西を馳せる月なので、
「師馳す(しはす)」と言われています。

しかし、語源と言われているものは、他にもあり、
「年が果てる」意味の「年果つ(としはつ)」が変化した・・・という説や、
「四季の果てる月」を意味する「四極(しはつ)」とする説・・・
「一年の最後になし終える」意味の「為果つ(しはつ)」からとする説などなど・・・027.gif

調べてみるといろいろありましたが、共通しているのは、「終わる」という点!
「有終の美」という言葉もありますので、12月は、しっかり努めたいものです045.gif

そういう訳で、久しぶりに本を読もう!と思い、
早速気になっていた本を購入しました。

小学校の頃は、学校の図書カードが複数枚になるほど、
必死に本を読んでいた文学少女の私も、
成長するに連れて、だんだん本から遠ざかってしまいました。

それでも、ミステリー小説は読んでいるのですが、
最近は、近世の歴史を取り上げたものをちょこちょこ読んでいました。
今回選んだ本は、評伝(人物評をまじえた伝記)!

中国の清の時代、清朝第5代皇帝 雍正帝について書かれた本ですが、
なんと、著者である宮崎 市定氏が、62年前に書いたものなんです。

62年前に書かれた本なんて、小難しい内容なのでは?
と思われる方もいるはずですが、

たしかに、言い回しなどに時代を感じるところはありますが、
文体が小気味良く、まるで、講談を聞いているようにリズムカルなので、
するすると読み進むことができます。

雍正帝は、45歳で即位したため、13年というとても短い期間の在位でしたが、
働き過ぎで死期を早めたのではといわれるくらい、
政務を行っていたようです。(1日4時間の睡眠だったそうです・・・)

例えば、
官吏(地方の役人)から、膨大かつ様々な書類を直接皇帝でに送らせ、
1つ1つ朱筆で皇帝が直接意見を書いて返信しています。

返信された書類を見て、役人はまた雍正帝に返事・報告を出し、
それに対し皇帝は意見・返事を書いて送るということをやっていたそうで、
その往復文書を「硃批論旨」として、皇帝自ら出版したというから驚きです!

雍正帝の評価は二極化しているそうですが、
本書を読んで見ると、好意的に思える点がとても多かったです。

久しぶりの評伝ですが、とても楽しく読めています。
やっぱり、読書はいいですね・・・ 

「終わりよければ、全てよし」
締めの12月・・・ みなさんはどのように過ごしますか?040.gif
by fresh-akita | 2012-12-03 08:51 | ほんの一言・・・
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