みなさんこんにちは
フレッシュワークAKITA広報班です。
エフエム秋田で放送中!フレッシュワークAKITA提供
「Job-Press on Radio」
ここ2日程は寒さも緩みましたが、まだまだ冬の寒さは続く???
今回の取材先は、鹿角市十和田にあります
「株式会社
キャッツ電子設計」!
フレッシュワークAKITA広報班のメンバー2名が、会社を訪問しましたよ・・・
「株式会社キャッツ電子設計」という社名、とーってもキュートですよね!
場所はというと、
鹿角市内の国道282号線 錦木バイパスと
国道103号線が交わる交差点からほど近く・・・
こちらの地域・・・
秋田市からは約3時間ほどかかりますが、
青森市や盛岡市までは約1時間で移動できます。
東北自動車道十和田ICが目の前なので、高速道路の利用もばっちりなんです!
さてさて、小路を入っていくと看板が見えてきました!
道路を挟んで、秋田県立十和田高等学校があります!
写真にも校舎が映っていますよ~
社名のロゴには、猫があしらわれていますよ~!
看板には、
Computer
Aided
Test
Systems
(「コンピューター支援のテスト・システム」という意味)の文字が・・・
頭文字を取ると、
CATS(キャッツ)になりますね~!
こちらが本社社屋です!
白と水色のツートンの外壁が、雪に映えていますよ~!
早速、
「株式会社キャッツ電子設計」について、いろいろとうかがっちゃいましょう!
本日、お話をお伺いするのは
運営管理室/企画調整室
高橋 史係長です!
さわやかなで、明るい雰囲気をお持ちの方ですね~
「
「株式会社キャッツ電子設計」は、昭和61年9月に設立した会社で、
主に半導体素子の試験装置を研究開発しています。」(高橋係長)
半導体素子!! 聞き慣れない言葉ですよね!
半導体素子とは、
「半導体による電子部品、
または電子部品の根幹である機能中心部の素子(基本的要素)」のこと!
「ソリッドステート・デバイス」とも呼ばれています。
半導体は情報の記憶や数値計算、論理演算などの知的な情報処理機能を持っており、
電子機器や装置の頭脳部分として中心的役割を担っています。
半導体素子にはトランジスタや集積回路(IC・LSI)、抵抗、コンデンサなどがあり、
テレビや、携帯電話、コンピュータといった電気製品(電子機器)のほとんどに内蔵され、
さらに自動車や各種産業機器などにもコンピュータなどの形で組み込まれており、
その工学上の重要性は非常に大きいといえます。
【写真 半導体素子の一例】
日常の生活では、「半導体素子」の存在を意識することはほとんどありませんが、
私達の生活になくてはならない存在なんですよ~
その半導体素子がきちんと働いてくれるかどうかについては、
「株式会社キャッツ電子設計」の試験装置が
重要な役割を担っているという訳です!
試験装置は、半導体素子の製造ライン内に設置されるます。
試験装置があいまいだったら、
半導体素子が組み込まれるテレビや携帯電話が正常に動かないんですよ!!
「株式会社キャッツ電子設計」の皆さんには、
半導体素子の不具合を決して見逃さない試験装置を作ってもらわないとね・・・
それでは、どのように試験装置を作っているんでしょうかぁ~
「弊社の製品は、お客様からの注文を受けて制作していますので、
まずは、お客様の要望をかなえる製品を作るための『開発・設計』から始まります。」
(高橋係長)
お客様からの要望に合わせて、従来品をカスタマイズすることもあるそうですが、
測定回路を新たに開発することもあるそうです・・・
当然、筐体(きょうたい)と呼ばれるフレームも、試験装置に合わせて設計されるわけです。
「『開発・設計』された装置は、組み立てられた後、
求められている機能をチェックするための工程である『調整・検査』を行います。」
(高橋係長)
ここがまたまた大変そうですね~!
納入したとたん、動かないなんてことがないように、
さまざまな角度からチェックしているそうです!
「『調整・検査』が終わると、
試験装置をコンピュータなどで制御するための『ソフト開発』を行い、
制御ソフトを組み込みます。」(高橋係長)
コンピュータソフトも作っているんですか~ 何から何までやっているんですね~
「最後に細かなトータルチェックを行い、
合格したものだけが完成品として送り出されます。
完成品に添付する取扱説明書も、弊社で制作しています。」(高橋係長)
【開発設計から製品となるまで(企業パンフレットより)】
試験装置の他、半導体の自動搬送を行う「ハンドラー」も製造しているんですって!!
あれ~、
「株式会社キャッツ電子設計」の取引先は、
国内の大手有名企業はもちろん、海外にもあると聞きました・・・
そうすると、取扱説明書は英語で作ったりするわけですね・・・
「取扱説明書はもちろんですが、
海外との取引において関税に関する書類の作成でも、
英語が堪能な職員にがんばってもらっています。」(高橋係長)
ちなみに・・・
全ての職員が英語が堪能というわけではないそうですが、
海外の顧客と会話する時は、片言の単語とボディランゲージで
コミュニケーションを図るそうです!
開発設計から製品となるまでを自社内で行っている
「株式会社キャッツ電子設計」ですが、
どんなことを心がけていますか?
「技術頭脳集団として、常に『オンリーワン』製品を作ることを心がけています。
新たな製品を開発すると、他社が同じような製品を作り、
追いかけられる立場になります。
他社を引き離す、追従を許さない製品を作り続けたいと考えています。」(高橋係長)
なるほど~「 『オンリーワン』製品を作る」って言葉に、ぐっときちゃいました!!
この業界、日進月歩で進んでいるため、
常に新しい情報を入手し、新たな製品の開発に努めなければなりませんよね!
では、「技術頭脳集団」の構成員である社員には、どんなことが求められるのでしょうか?
「担当している業務に必要な技能や知識に関しては、
学生時代に電子や機械について専門に学んでいたとしても、
弊社の業務内容に合わせて、更に学んでいただくことが必要となります。
どの職種にも共通しているのは、コミュニケーション能力でしょうか・・・
お客様の意図を聞き出すことはもちろん、
社内でも「人と話す」ということがしっかりできるということが大切なんです!」(高橋係長)
【写真 取材中の高橋係長】
「常に一歩先を行く」ためには、「いかに情報を掴むか」ということが大切なんだそうです・・・
自分で調べて入手できる情報には限界があるため、
お客様や同業他社の社員からも、「話す」という行為を通して様々な情報を得る・・・
社内でも、得た情報を共有することにより、新たな製品開発に活かす・・・
そのためには、
「コミュニケーション能力」が必要なんです!
「試験装置という無機質なものを作っていますが、
装置を使うのは人間なので、しっかりコミュニケーションを取らないと、
良い物が作れないんです。」(高橋係長)
「人間が使う装置」・・・ たしかにそうですね!
技術屋さんというと、寡黙に一人でコツコツ・・・なーんてイメージがありますが、
「コツコツ」は大切ですが、「寡黙に」は
駄目なんですね!
「コミュニケーション能力以外に求めるのは、
『新しいことにチャレンジしていく気持ち』や『折れない心』など
『やる気』があるかということです。
プロ集団の一員として働いてもらう以上、
新しい技術に取り組み続ける必要があります。
そのため、開発段階ではとても苦労し、時には投げ出したくなることもあると思います。
辛い時に乗りこえる力となるのは、『やる気』仕事に対する意欲です。」(高橋係長)
プロにこだわる
「株式会社キャッツ電子設計」だからこそ、
『オンリーワン』の製品をうみ出し続けているのですね~!
高橋係長の熱い想い、確かに伺いました!
ここで、社内をご紹介!
こちらは、社員用の休憩室です。
広々として、とてもきれいでした~。
こちらは社員の作業スペースですが、社員の皆さんはほとんど外出中で、
室内はがらーんと・・・ あっ、奥に作業中の方が・・・
基盤をCADを使って、設計しているところです!
部品の配置にはルールがあるそうで、
ルールを確認しながらの作業は、とても根気がいります。
社内にはこんな掲示物も・・・
毎朝、社員全員で行っているそうです!
こちらでは、取扱説明書や関税に関する書類を作成しています。
英語も堪能な、才色兼備の皆さん、全員集合です~
完成品のプレゼンなどを行うフロア・・・
ホワイトボードには、英語で納期などの説明が書かれていました・・・
装置に必要な部品材料の管理を行っているお部屋・・・
微細なものから大きな部品まで、その数と種類はかなりのものだそうです・・・
残念ながら、開発中の装置についてはご紹介できません。
ご了承下さいませ・・・
また、雪に埋もれておりましたが、敷地内にはテニスコートがございます。
さてさて、ここで先輩社員をご紹介いたしましょう!
本日の先輩社員は、
鈴木 康弘さんです!
鈴木さんは、入社6年目。
技術課パワーシステム技術に所属し、基盤の開発・調整を行っています。
普段は、本社から離れた「技術開発センター」(鹿角市花輪)で勤務している鈴木さんに質問!
Q「この仕事に興味を持ったのはいつ頃ですか?」
A「父親が大工だったこともあり、小さい頃から物作りに興味がありました。
父親は、子供にも家を造る仕事に就いて欲しかったようで、
兄を大工に、私を電気設備工にするつもりだったようです。
大学で電気を専攻した時から、電気設備よりも開発の仕事に興味を持ちました。
結果として、兄は大工になりましたが、私は自分の希望を優先し、
父の希望とは違う道を選んでしまいました(笑)。」(鈴木さん)
Q「就職までの経緯について、教えて下さい。」
A「就職支援サイトで知りました。
希望条件を入れて検索したところ、弊社の名前が1番目に出てきました。
基盤の製造をしている会社は多いのですが、開発・設計を行っている会社は少なく、
地元では見つけることができなかったので、東北全域で探していました。
社員の出身校を調べてみると、私の大学から就職している方がいることを知り、
『自分も入社できるかも』と思って、会社見学の電話を入れました。」(鈴木さん)
実は、鈴木さんは宮城県のご出身!
この度の大震災ではご実家の一階が水につかったそうです。
「会社見学のお願いを電話でしたのが5月頃だったと思いますが、
すぐに会社を訪問しました。
社内を案内していただいた後『試験受けてく?』と言われ、
そのまま、筆記試験・適性診断、面接を受けました。
面接は社長と1対1だったのですが、大学での研究内容について聞かれたくらいで、
後は、世間話をしていたように思います。
『志望理由』については、聞かれなかったと思います・・・(笑)」(鈴木さん)
何の準備もなしに採用試験を受けた鈴木さんでしたが、
1ヶ月後には「採用します」との連絡をもらったそうです・・・
「大学の教授からは、別の会社を勧められましたが、
自分のやりたいこと(開発・設計)を第一に考え、入社を決めました。」(鈴木さん)
教授の勧めを断って入社した会社に、鈴木さんは大満足だそうですよ!
就職に伴い、初めて親元を離れての生活になるはずだった鈴木さんですが、
ちゃんと人生のパートナー(奥様)を同行してきたそうです!
鈴木さんの段取り上手にびっくり!!
秋田県の人口を2人も(後にお子さんの分も)増やしていただき、
本当に感謝しています!!
そうそう、
「株式会社キャッツ電子設計」では、
社宅も完備しているので、鹿角市外の方、県外の方にも安心して勤務していただけますよ!
Q「仕事について、感じていることは?」
A「直接、お客様とお話する機会もあり、
意見や要望などをダイレクトに聞くことができるので、とても参考になります。
大学の勉強だけでは、仕事が進められないため、
新しい知識を得るための努力は常に必要だと思います。」(鈴木さん)
鈴木さん自身、採用当初は大学の知識を仕事のレベルまで上げていくために、
とても苦労したそうです。
一つの流れができると、ばらばらだった知識がつながってくるそうですが、
その過程こそが、新人が超えなければならない大きな障害のようです。
「新人の時など、何をしていいかわからなくなった時は、
周囲に助けを求めた方が良いと思います。
『こんなことも分からないの?』と叱責されることを怖がっていては、
何の解決にもなりません。
自ら壁を造り、閉じこもってしまうのは、一番残念なことです。」(鈴木さん)
「出来ない自分」を認めることは、とても辛いことかもしれません。
でも、「新人」は分からなくて当たり前なんです!
ある意味開き直って、周囲の援助を受けることも大切!
そこから、自分の知識を徐々に広げていき、一人前の社員になっていく・・・
先輩達の優しい手を、自分から拒まないで下さいね・・・
好きなことを仕事にできたという鈴木さんなので、
休日は家族サービスに時間を費やしているそうです。
ただし、海外の顧客を訪問する際には、
移動や空き時間を利用して文庫本を読破しているとか・・・
これからも、お仕事頑張って下さいね!
最後は、恒例の記念撮影!
【写真 前列向かって左側から 運営管理室/企画調整室 高橋史係長、
技術課 パワーシステム技術 鈴木康弘さん】
この模様は・・・
2月10日 17:40から エフエム秋田にてON AIRされます。
ぜひ、放送もお楽しみに・・・
※今回の取材に当たり、運営管理室/企画調整室 芳谷静子さんに大変お世話になりました。
ありがとうございました。